「キネマの神様」主題歌は、RADWIMPS feat.菅田将暉「うたかた歌」に決定
2021年4月9日 07:00
松竹映画の100周年を記念し、人気作家・原田マハ氏の同名小説を山田洋次監督が映画化した「キネマの神様」で、撮影所で働く盟友同士を演じた菅田将暉と野田洋次郎が、RADWIMPS feat.菅田将暉として初タッグを組み、本作の主題歌「うたかた歌」を歌唱することがわかった。
野田が作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田を迎えた本楽曲は、ふたりが演じる劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うように歌詞に合わせて歌い分けされている。野田は「撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて「監督にこのデモをお渡しください」という感じで贈ったのが一番最初です」と、当初は主題歌と意識して制作した楽曲ではなかったと語り、「特に志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いましたし、僕たちが通ってきた感情みたいなものを歌詞で残しておきたい」と映画へのリスペクトを込めた。
野田からデモを受け取った本作プロデューサーは、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と主題歌とした理由を明かす。
今回、歌唱も担当することとなった菅田は、「いやびっくりしました。 謎でした」と驚きながらも「こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして『こんなのできたから』ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて『わぁ~!』と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と振り返った。
レコーディングの1回目は難しくて表現しきれなかったという菅田に、野田がアドバイスのメールを送ったそうで、菅田は感謝を示しながら「2回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、 山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって」と映画の役柄同様に熱い絆を結んだよう。最後に野田は、「『うたかた歌』がもうすぐ皆さんのところへきっと届くと思います。僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています」と本作への強い愛を語っている。主題歌の音源は近日中に解禁となる。
「キネマの神様」は、8月6日から全国公開。
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