性的シーン修正でも大ヒット ゲンズブール伝説の問題作「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」4K完全無修正版予告&ポスター
2021年3月30日 13:00

作曲家・作詞家・歌手・俳優・映画監督・小説家などマルチに活躍したアーテイスト、セルジュ・ゲンズブール没後30年を記念し公開される、ゲンズブール初の映画監督作「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」4K完全無修正版。このほど予告編とポスタービジュアルがお披露目された。
本作はジェーン・バーキンとの官能的なデュエットソング「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」(1969)同楽曲をモチーフに、ゲンズブール本人が初めてメガホンを取り、映画化した作品。楽曲リリース後はローマ法王が激怒し、ヨーロッパのほとんどで放送が禁止となったが、本国フランス、日本を含め、世界的に大ヒット。ラブソングの名曲として、今なお世界で愛され続けている。
アメリカの田舎を彷彿とさせながらも、どことはわからない文明社会のゴミ捨て場が舞台。マイノリティが虐げられ、暴力が蔓延する世の中。そこに生きる、愛を求める人々。随所に「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のインストゥルメンタル版を使用し、愛の素晴らしさを美しく描き出す。
ジョニーを演じるのはジェーン・バーキン。寡黙ながら知的なクラスキーを演じるのは、ポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホルに見出だされた美男スター、ジョー・ダレッサンドロ。映画は1975年公開時、映画監督フランソワ・トリュフォーからは絶賛されるも、赤裸々な同性愛の描写ばかりが強調され、一般からは酷評。描かれた内容やユーモアは理解されなかった。イギリスでは上映禁止。日本でもすぐには公開されず、1983年に性的なシーンは修正の上、英語版でようやく公開。一方で1995年のリバイバル上映時にはやはり修正が加えられたものの、大ヒットを記録した。なお95年のリバイバル上映時と同様、寺尾次郎氏による日本語字幕での上映となる。
予告編ではジョニー(ジェーン・バーキン)が、働くカフェバーの主人(ルネ・コルデホフ)か罵倒されるシーンから始まる。そこにトラックでクラスキー(ジョー・ダレッサンドロ)とパドヴァン(ユーグ・ケステル)が訪れる。ジョニーとクラスキーは意気投合。幸せなジョニーだったが、実はクラスキーはゲイで、ジョニーとセックスができなかった。それでも惹かれ合う二人は体を重ねる。ジョニーは周囲からクラスキーと関わることを、ゲイであることを理由に、猛反対される。「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の美しい旋律と共に、ドラマチックな展開と人間模様の繊細な描写が垣間見える映像だ。
5月29日から、新宿K's cinemaほか全国順次公開。
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