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宇宙犬ライカがモチーフ 旧ソ連のスペース・ドッグ計画を振り返るドキュメンタリー「犬は歌わない」6月公開

2021年3月18日 12:00

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旧ソ連のスペース・ドッグ計画を描く
旧ソ連のスペース・ドッグ計画を描く
(C)Raumzeitfilm

ロカルノ国際映画祭で2部門(ヤング審査員特別賞、フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門ISPEC特別賞)受賞を果たしたドキュメンタリー「Space Dogs(原題)」が「犬は歌わない」の邦題で6月公開される。

1950年代、東西冷戦の時代。ソビエト連邦は宇宙開発に向けて様々な実験を繰り返していた。その中の一つがスペース・ドッグ計画。人間の宇宙飛行が可能か検証するために数十回に渡り、犬を宇宙空間へと送った。宇宙犬として有名なライカをモチーフに、宇宙開発、エゴ、理不尽な暴力など犬を取り巻く人間社会をソ連の宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像によって描き出すドキュメンタリー。

1957年、世界初の“宇宙飛行犬”として知られるライカは人工衛星「スプートニク2号」に乗り込んだ。ライカは地球生まれの生物として初の軌道飛行を達成したが、生きて戻ることはなかった。死因は諸説あるが打ち上げ後のストレスと高熱が最も有力とされている。ライカとスプートニクに関しては数多の学術的検証がなされ、またこの伝説的な宇宙犬をモチーフとした物語が世界各国で生み出されることとなった。

時は過ぎ、モスクワの犬たちは今日も苛酷な現実を生き抜いていた。そして街にはライカは霊として地球に戻り、彼女の子孫たちと共に街角をさまよっているという都市伝説が生まれていた。6月から東京・シアター・イメージフォーラムほか全国公開。


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