リモート中継のゴールデングローブ賞授賞式が惨敗 アカデミー賞はどうなる?
2021年3月2日 21:00

コロナ禍で実施された第78回ゴールデングローブ賞授賞式の全米視聴者数が、史上最低を記録しそうだ。
ゴールデングローブ賞は、アカデミー賞前哨戦のハイライトであり、米エンタメ界のセレブリティが一同に介する貴重な機会として知られている。例年1月上旬に実施される同賞だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して2月28日(現地時間)に延期されていた。
米調査会社ニールセンによると、2020年の視聴者数が1830万人だったのに対し、21年は542万人と激減。この数字は米西海岸やオンライン試聴の視聴者数を含んでいないものの、惨敗なのは間違いない。
2020年はコロナ禍で注目作が相次いで公開延期となったため、ノミネート作品が地味になったことに加え、新型コロナウイルス感染防止対策としてリモート中継だらけになったことが大きく影響したようだ。
司会を務める人気コメディ女優のティナ・フェイとエイミー・ポーラーが東海岸と西海岸に分かれ、フェイはニューヨークのロックフェラーセンター内にあるイベント会場「レインボールーム」、ポーラーはゴールデングローブ賞の従来の会場であるロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテルから進行を担当。それぞれの会場にはプレゼンターや功労賞受賞者が登壇したものの、ノミネートされた人たちは大半がリモートで参加した。
しかし、最初に発表された映画部門の助演男優賞において、ダニエル・カルーヤ(「Judas and The Black Messiah(原題)」)の受賞スピーチが無音になるなど、リモート中継でトラブルが続出。セレブの暮らしぶりを垣間見ることができて嬉しいという肯定的な声もあったが、かれこれ1年近くWeb会議を強いられている大半の視聴者にとっては、退屈に映ったようだ。
このゴールデングローブ賞授賞式の惨敗を受けて、4月25日(現地時間)に予定されているアカデミー賞授賞式の動向に注目が集まっている。アメリカではワクチン接種が進んでいるものの、集団免疫の獲得にはほど遠い状態だ。コロナ禍で映画賞を強行する意味などないとの声もあがるなかで、どんな策を用意しているのか注目である。

PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)