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叶美香、ヘルムート・ニュートンからのオファーを断っていた ヌード写真の巨匠が女性の身体を語る映像公開

2020年12月4日 18:00

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本編でも使用されているニュートンの写真作品
本編でも使用されているニュートンの写真作品
(c) Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton Foundation

長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けた世界的ファッションフォトグラファーの半生を追ったドキュメンタリー「ヘルムート・ニュートンと12人の女たち」。ユニークかつ衝撃的な写真を次々と発表し、注目を集めると同時に、それらの作品が「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻き起こしたヘルムート・ニュートンが、「彼女たちは自分の体に正直だ」と、モデルを見つめる視点や撮影哲学を語る本編映像と、ニュートン撮影の写真集を出版した女優の石田えり、ニュートンからオファーを受けたという叶美香のコメントが公開された。

1993年にニュートンによって撮影された写真集「罪 (immoral) 」を出版した石田は「ヘルムートと仕事をした時に言われた言葉がある。『これから、どんなに屈辱的なことがあっても、どんなに惨めな目に遭っても、心は毅然としていなさい』 ヘルムートはユダヤ人で、ナチスの迫害を逃れてまだ10代のときにドイツを離れている。どんなときも毅然とした心を持ち続けなさいという助言は、彼のそれまで生きてきた信念と、重なっていたのかもしれない」と回想。

セレブリティ・ライフスタイルプロデューサーの叶は、「ヘルムート・ニュートンから約20年前にオファーをいただき2週間ほど悩み最終的にはお断りいたしました。姉の『自信を持ってできないオファーは失礼になるからお受けしないポリシー』でもありました。その時の私には様々な意味であまりにも自信がもてなかったので強く姉にお受けしたいと言えなかった。そして、その時の気持ちは今でも苦く複雑に私の魂に残っています。おそらく永遠に。私はヘルムート・ニュートンのあのアメージングな唯一無二の世界観で、凄く撮っていただきたかった」と、過去にオファーを受けていたことを明らかにした。

映画ではシャーロット・ランプリングイザベラ・ロッセリーニといった女優たちをはじめ、米国版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらのインタビューを収録。「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれたニュートンの作品世界を、12人の女性たちの視点から捉え直す。

12月11日から、Bunkamuraル・シネマ、新宿ピカデリーほか全国で順次公開。


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