松本優作監督「トーキョーサンライズ」主題歌は小山絵里奈!オンライン上映会開催も決定
2020年11月30日 12:00
東京を拠点に活動する「劇団スパイスガーデン」、コスプレイヤーとして人気を誇る桃月なしこ、女優の里内伽奈らが出演した松本優作監督の短編映画「トーキョーサンライズ」の主題歌が、小山絵里奈の「LOSER or NOT LOSER」に決まった。また併せて、予告編(https://youtu.be/53FocDpj-4s)が初披露された。
同作は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今夏の公演中止を余儀なくされた劇団スパイスガーデンが短編映画を制作するプロジェクト「Spice Garden Film project」を始動させ、第41回モントリオール世界映画祭、第25回レインダンス映画祭などに正式出品された「Noise」で知られる松本監督がメガホンをとった“ウィズコロナ”の物語だ。
主題歌は、8~9月に一般公募が行われ、応募総数178曲の中から厳正な審査の結果、小山の楽曲が選ばれた。坂本龍一に見出され、2007年にデビューを果たした小山は「物語にすっと誘われる脚本で、すんなり映像や音景色が浮かびました。松本監督の演出や、劇団スパイスガーデンのみなさんのお芝居もとても素晴らしく、魅入ってしまいました。主題歌に選んでいただきとても嬉しいです。ありがとうございます。トーキョーサンライズ、ぜひご覧ください」と喜びのコメントを寄せている。
今作の主人公は、タクシードライバーの植月真一。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、街にも徐々に人が戻り始めている。コロナで職を失った人、コロナを利用し出世した人、延期となったオリンピック事業に関わっている人、撮影が止まってしまった俳優、夜の街で働く人……タクシーには、様々な事情を抱えた人々が乗車する。植月は彼らを目的地へと送り届けながら、やがて自身の過去と向き合うことになる。
さらに、今作のオンライン上映会が12月11日に開催されることが決まった。当日は、トークの配信も予定しているという。チケットは、PassMarket(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016dzf11bzynz.html)で本日30日から販売開始。詳細は、劇団スパイスガーデン公式サイト(http://atmovie.tv/spaga/news/)で確認することができる。
松本監督は、「この作品は夜の東京を走るタクシーの車内で、コロナ禍に直面した時に示される、人間の様々な行動を描いています。コロナが猛威を振るう中、私たちは何か大切なものを見失ってしまった、そんな感覚に危機感を抱き、劇団員の皆さんと話し合いを重ね脚本を執筆しました。また、小山絵里奈さんの楽曲『LOSER or NOT LOSER』が、この映画独特の世界観を、より一層際立たせてくれたと思います。私たちはこれからどう生きていくべきなのか? この映画を観て頂いた方と一緒に、考えていけたらと思います」と話している。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。