「キーパー ある兵士の奇跡」のテーマは罪、許し、そして和解 監督&プロデューサーが語る
2020年10月23日 13:00

サッカー選手バート・トラウトマンの実話を基にした「キーパー ある兵士の奇跡」が、今日10月23日から公開された。メガホンをとったマルクス・H・ローゼンミュラー監督とプロデューサーのロバート・マルチニャックが、トラウトマンの魅力や本作のテーマを語った。
本作は、第2次世界大戦で捕虜としてイギリスの収容所に送り込まれたナチスの兵士トラウトマンが、終戦後にイギリスとドイツを結ぶ平和の架け橋となり、やがて国民的ヒーローとして敬愛されたという驚くべき実話から生まれた物語。「愛を読むひと」のデビッド・クロスがトラウトマンを演じた。
プロデューサーのマルチニャックは、トラウトマンの魅力について「彼は『骨折しながらプレーを続けたゴールキーバーとしてだけで名を残したくはない』と言っていたんです。引退後、2つの財団に所属し、移民の若者がサッカーを通して環境になじめるよう手助けをする活動をしていた。ドイツから名誉賞を、イギリス政府からも大英帝国勲章(OBE)を授与されている。私たちの映画は、サッカー選手の人生を描いているだけでなく、罪、許し、そして和解がテーマなんです」と説明する。

英雄として活躍する姿だけでなく、さまざまな角度からトラウトマンを描いたローゼンミュラー監督は「素晴らしいスポーツマンシップの話にひかれたけど、それだけじゃない。人間社会を描いていること、そして和解と愛の物語であることに感動した」と話す。
さらに、「敵だった人物が国民的ヒーローになる。それは、スポーツというものは、敵国同士が和解するために重要な役割を果たしたことも示しています。和解を描くには、罪を認め謝罪する側、その謝罪を受け入れる側の両方を描くことが必要です。個人の行動に対する責任感も大事だけど、傍観者でいることが罪になることにも目を向けなければいけない。私にとってもう一つ大切なのは、この完璧ではない世界で葛藤しながら、それでも平和な世界を切望する人々を描くことでした」と、こだわりを明かした。
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