中国の映画市場が北米を抜き世界最大に 戦争映画「金剛川」で差が広がる可能性
2020年10月21日 10:00

中国映画市場の年間興行収入(2020年度)が10月15日時点、129億5000万元(約19億3000万ドル)を突破。北米市場の興収を抜き“世界最大の映画市場”になったと、中国のポータルサイト「新浪(SINA)」を始め、多数の媒体が報じている。
Box Office Mojoの興行収入データには、10月15日時点、今年の北米年間興行収入が19億2500万ドルと記載されていた。ただし、Box office Mojoはオフィシャルの興収データではなく、ドライブインシアターの興収などが合算の対象外となるため、多少の誤差が生じている。しかし、その誤差はごく僅かであるため「中国映画市場が北米映画市場を超えた」という報道がなされたようだ。また、北米では20年公開を予定していた大作の大半が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。“逆転”を見込める目玉作品がない状態だ。
一方、中国では、多くの国産映画の公開が控えている。そのなかでも特筆すべきは、戦争映画「金剛川(原題)」(予告編:https://www.youtube.com/watch?v=wrtBOUTCTsg)だ。

朝鮮戦争の勃発から70年を記念して製作された同作は、いまだに多くが謎に包まれている。8月上旬にクランクインし、9月20日にクランクアップ。そして、10月23日に上映がスタート(日本公開は未定)。この急ピッチなスケジュールが、中国国内でも話題になっていた。「70年を記念した映画なのに、なぜこんなにも短期間で撮影・上映する必要があるのか?」「コロナの影響で中米対立が深刻化。中国政府はプロパガンダ映画で民衆をコントロールするつもりなのか?」など、さまざまな噂が飛び交った。いずれにせよ、低迷していた中国映画市場の“起爆剤”となった「八佰(原題)」に続く、大ヒット作になることは間違いだろう。
関連ニュース





映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない!!
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

なんだこれ!?!? 絶対に観る。
【個人的・下半期で最も観たい映画No.1】“ダメ男”が、強烈変態異常者に追われます…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント