稲垣吾郎が“ミューズ”二階堂ふみに溺れ、堕ちていく 狂気がほとばしる「ばるぼら」予告編完成
2020年10月8日 07:00

稲垣吾郎と二階堂ふみが共演し、手塚治虫氏のカルト的人気を誇る問題作を映画化する「ばるぼら」の予告編(https://youtu.be/y2vKPj8gxkA)が公開された。映像には、耽美派小説家・美倉洋介(稲垣)が、ミューズとして見出した謎の女・ばるぼら(二階堂)に堕ちていくさまが、衝撃のカットとともに映し出されている。あわせて、10月9日に発売されるムビチケ前売券の特典で、英デザイナーが手掛けた非売品ポストカードのビジュアルと、新場面写真もお披露目された。
第32回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された日独英の合作映画。手塚氏が1970年代に「ビッグコミック」(小学館)に連載した原作漫画は、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した意欲作で、独特の世界観により“映画化不可能”と言われてきた。しかし、手塚氏の生誕90周年を記念し、実子である手塚眞監督の手によって初映像化。ウォン・カーウァイ監督作などで知られるクリストファー・ドイルが撮影監督を務めた。

予告編は、「都会が何千万という人間をのみ込んで消化し、垂れ流した排泄物のような女。それが、ばるぼら」という、原作の第1話目と同じ美倉のプロローグで始まり、一気に独創的な世界観へと誘われる。異常性欲に悩まされている小説家・美倉は、新宿駅の片隅で酔っ払っていたホームレスのような少女・ばるぼらを気まぐれで連れ帰る。酒瓶とともに横たわる薄汚れた姿から一変、蠱惑的な瞳で美倉に口づけをするばるぼら。彼女を創作のミューズと信じ、溺れ、堕ちていく美倉。狂気と幻想が交錯する、センセーショナルなカットが渦巻いている。
さらに映像では、美倉の秘書・加奈子役の石橋静河、ライバル作家・四谷役の渋川清彦、原作さながらの姿を見せるばるぼらの母・ムネーモシュネー役の渡辺えりらのビジュアルも初披露されている。「ばるぼら」は、11月20日から東京のシネマート新宿、ユーロスペースほか全国で公開。R15+指定。
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