渡辺大知×奈緒×仲野太賀×又吉直樹!「僕の好きな女の子」クラウドファンディング実施中
2020年7月29日 00:00
[映画.com ニュース] 芥川賞作家・又吉直樹の恋愛エッセイを映画化した「僕の好きな女の子」のクラウドファンディングが、8月31日午後11時59分まで行われることが決定。目標金額となる70万円は、公開拡大に向けた国内の劇場への営業活動にかかる費用、宣伝用チラシ・ポスターなどの印刷費や送料などの諸経費・手数料にあてられる。
脚本家の加藤は、恋心を抱く美帆に振り回されっぱなしの男だ。2人は一見、仲の良いカップルのようだが、加藤はその関係が壊れるのが怖く、恋する思いを伝えられずにいる。一方通行の恋だが、恋愛関係という単純なものではなく、2人だけの緊密な今の関係性に幸せを感じている加藤。脚本を執筆しているドラマのモデルは、自分と美帆。美帆の突飛な言動をヒロイン像に反映しているが、周囲の友人たちには、ヒロインの魅力も、煮え切らない関係性も全く理解されない。やがて加藤は、周囲の意見に背中を押され、友達以上の関係に踏み出そうと決意する。
主人公・加藤役を渡辺大知、ヒロイン・美帆役を奈緒、美帆の恋人役を仲野太賀が演じ、徳永えり、山科圭太、野田慈伸、前原瑞樹、萩原みのり、朝倉あき、山本浩司らが出演。「島ぜんぶでおーきな祭 第11回沖縄国際映画祭」(2019年4月開催)でのお披露目に向け、映画製作が始動したのは、18年秋。スタッフ・キャストのスケジュール上、撮影を開始できるのは19年2月だけだったようで、出品締め切りが迫るなか、玉田監督は1カ月足らずで脚本を執筆。3、4日の稽古期間を設けて、セリフのリズムやテンポを細かく詰めた、原作に登場する井の頭公園や吉祥寺界隈を主な舞台にし、わずか11日間で撮影を終えている。
玉田監督は「原作の又吉さんが書いている『理想の女の子』は一見とらえどころがなく、主人公の男を翻弄します。主人公も彼女に翻弄されることに苦しみながらもそれを望んでいるかのよう。そういうちょっと変態的だけど身に覚えのあるような関係が原作には描かれていました」と述懐。完成させた作品について「観ていると『何でだよ!』と歯がゆい感情に苛まれ、ときに『自分もそうかも…』と冷や汗をかきながら楽しめる、普遍的な人と人との関係性についての映画です。ぜひたくさんの人に観ていただきたいです」と語っている。
一方、奈緒は「想いを寄せる美帆に期待を抱き時に絶望する不器用な主人公加藤と、つかみどころのない少し変な女の子美帆。2人の関係をキャストスタッフ一丸となって応援しながら現場が進んでいたように感じています」と振り返る。「この『格好つかないけれど愛おしい恋』が1人でも多くの方に届きますように、恋をしていた・恋をしている・これから恋をする全ての人に寄り添う作品となりますように」とコメントを寄せている。
「僕の好きな女の子」は、8月14日から公開。新宿シネマカリテを含む関東6館に加え、大阪ステーションシティシネマでの上映も決まっている。クラウドファンディングは、MotionGallery(https://motion-gallery.net/projects/bokusuki)で実施中。リターンには、玉田監督、奈緒のサイン入り製作台本などが用意されている。
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