山崎賢人&行定勲監督「劇場」封切りに感無量 松岡茉優からビデオメッセージも
2020年7月18日 11:12

[映画.com ニュース] 芥川賞作家・又吉直樹の2作目となる小説を映画化した「劇場」が7月17日、全国のミニシアター20館で封切られ、同日にAmazon Prime Videoでの全世界独占配信が始まった。メガホンをとった行定勲監督と主演・山崎賢人は東京・渋谷のユーロライブで、リモートで行われた舞台挨拶に立った。
4月17日に公開されるはずだった同作は、前衛的な作風が理解されず劇団「おろか」が開店休業状態の脚本家兼演出家の永田(山崎)と、女優になる夢を抱きながら服飾系の大学に通う沙希(松岡茉優)の恋愛模様を軸に、理想と現実の間で苦闘する表現者の葛藤を描いている。この日の模様は、別会場にいる観客へも同時中継された。

山崎は、「この映画は劇場で見て欲しい作品なので、こういう風に初日をやっと迎えられて本当に嬉しく思います」とはにかむ。行定監督も「4月に公開を予定していた時よりちょっと公開規模は縮小したんですが、映画館で上映できる喜びを凄くかみ締めております。ここまで楽しみにしてくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。僕はこの2020年7月17日に自分の新作が公開されたということを一生忘れないんじゃないかと思います」と感無量の面持ちを浮かべた。

行定監督は、永田に扮した山崎起用はプロデューサーからの提案だったと明かす。「思いもしないですよね。というのは山崎賢人がこれまでそういう役をあまりやってきていないから。それを聞いて、これは良いと思って(笑)。やっていない人間がやるのが一番僕の気持ちを凌駕してくるんですよね」と説明。さらに、「まあ綺麗な顔をしていて(笑)。その瞬間にまず汚したい! と思ったんです(笑)。汚すために『髭とか生える?』とか『髪の毛ボサボサにしてさ!』って言うと結構本人がノっていて。素直で、いい意味でちょっといかれているんです。無自覚に色んな表情するし、やっていて凄く楽しかったですね。得体が知れない山崎賢人が現場にいて、その場その場の衝動を撮るのに必死だった」と明かす。
一方の山崎も、「本当に行定さんと映画を作っていく過程は最初に出会った時から楽しくて(笑)。永田を作っていく上で、普段舞台の演出もされている行定さんのエッセンスを現場で感じながら永田に入れてみたり。仕草ひとつひとつ一緒に作っていくのが楽しかったですね」と述懐。また、スケジュールの都合で舞台挨拶出席がかなわなかった松岡からのビデオメッセージが披露された。

「公開おめでとうございます! 今回の新しい試みに対して、海外にいる山崎くんや私や行定監督のファンの方が同時に見られるのが嬉しい! という感想を頂いて嬉しかったですし、すごく良いことなんじゃないかなと思いました。舞台挨拶に行けなくてとても残念ですが、私と山崎くんが演じた永田と沙希ちゃんの7年間の恋の物語、そして夢の物語。恋をしたことがある人、夢を追いかけたことがある人、そして忘れられない人がいる人が、過去と向き合うのも悪くないんじゃないかなって思える映画じゃないかな思います」とほほ笑んでみせた。
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