戦後75年、塚本晋也監督「野火」全国でアンコール上映

2020年7月12日 12:00

今夏もスクリーンで見つめたい
今夏もスクリーンで見つめたい

[映画.com ニュース]戦後70年に当たる2015年に初公開した塚本晋也監督の「野火」。戦後75年を迎えた今年も8月の終戦記念日を中心に、渋谷・ユーロスペースほか全国でのアンコール上映が決定した。今年は東京都内での塚本監督の登壇のほか、劇場とオンラインでつながるリモートトークも実施予定だ。

初公開時、塚本監督が「今、実際に戦争の痛みを知る人がいよいよ少なくなるにつれ、また戦争をしようとする動きが起こっているような気がしてなりません」と述べているが、さらに時が進んだ今、引き続きスクリーンを通して戦争を体感し、戦争の恐ろしさを記憶にとどめてもらいたいという思いが主催サイドにはあるようだ。

構想から20年の歳月をかけ完成させ、2014年にベネチア映画祭コンペティション部門出品、翌年に全国83館で劇場公開され、その後も、製作当初から「『野火』を毎年終戦記念日に上映されるような映画にしたい」という塚本監督の思いに共感した劇場で、毎年アンコール上映を重ね、初年度からの劇場・自主上映含む総観客数はおよそ9万2000人にのぼる。

大岡昇平氏の同名小説を塚本監督が自主製作で映画化した本作は、第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島にとり残された日本兵を中心に、戦場という異常な空間で極限状態に追い込まれた人間たちの姿を描いた作品。戦後70年にあたる2015年に封切られ、第70回毎日映画コンクール監督賞&男優主演賞、第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位、第30回高崎映画祭最優秀作品賞&最優秀新人男優賞など、多くの映画賞を獲得した。

今夏のアンコール上映ではメイン館である渋谷・ユーロスペースと新文芸座の東京都内の2館で、塚本監督のトークイベントを実施のほか、東京都外の劇場とはオンラインでのリモートトークも実施予定(一部劇場を除く)。上映劇場と各劇場のリモートトーク実施の有無、日時等詳細は劇場HP、作品公式サイト(nobi-movie.com)、SNSにて随時発表する。

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