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男性客が号泣!父子の感動の物語描く「カセットテープ・ダイアリーズ」監督インタビュー

2020年7月2日 14:00

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「カセットテープ・ダイアリーズ」のグリンダ・チャーダ監督
「カセットテープ・ダイアリーズ」のグリンダ・チャーダ監督

[映画.com ニュース] 1980年代のイギリスを舞台に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描いた青春音楽ドラマ「カセットテープ・ダイアリーズ」のグリンダ・チャーダ監督らのインタビュー映像が、映画.comのYouTubeチャンネル(https://youtu.be/dyG9Uzhk6rk)(https://youtu.be/a028pRXqbKk)で独占公開された。ハリウッド外国人記者協会(HFPA)会員の映画ライター・小西未来氏が聞き手となり、話を聞いた。

87年、イギリスの田舎町ルートン。音楽好きなパキスタン系の高校生ジャベドは、閉鎖的な町の中で受ける人種差別や、保守的な親から価値観を押し付けられることに鬱屈とした思いを抱えていた。しかしある日、ブルース・スプリングスティーンの音楽を知ったことをきっかけに、彼の人生は変わり始める。「ベッカムに恋して」のチャーダ監督がメガホンをとった。

チャーダ監督は、今作をインド系コミュニティだけではなく、「日系でも、中国系でも、どんな人種でも共感できる物語にすること」を目指して製作したという。「大泣きする男性客が多いことに驚いている」と明かし、「スプリングスティーンは父親に認めてもらえなかった。それがトラウマとなり、スプリングスティーンの音楽に反映されているの。この映画にも同じ要素がある。父子の物語はとても感動的」と男性客の涙腺を緩ませる要因を語っている。

また、自らの物語を綴った本が映画化されたことに興奮気味の原作者サルフラズ・マンズールは、今作は自身の個人的な経験を凌駕すると話す。「観客は共感できることを見出すはず。音楽だったり、両親との関係を見つめ直すきっかけになったり、自分の夢について考えたり。とてもパーソナルな場所から生まれたものが、ずっと大きなものに育ってくれた」と映画化に感謝。そのうえで、自身と主人公の最大の違いについては「悲しいことに、僕が16歳のときにはガールフレンドはいなかったね」とユーモアたっぷりに答えている。

カセットテープ・ダイアリーズ」は7月3日から公開。

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