「クリミナル・マインド」のセクハラ防止体制めぐりカリフォルニア州当局が米ディズニーなどを提訴
2020年6月16日 18:00

[映画.com ニュース]先ごろ、シーズン15で幕を閉じた米人気シリーズ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」の制作陣が、撮影現場におけるセクハラ行為を長年黙認し続けたとして、米カリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)に提訴された。ハリウッド・レポーターほか複数の米メディアが報じている。
発端は、同シリーズで14年間にわたり撮影監督を務めてきたグレゴリー・セントジョンズをめぐるセクハラ疑惑。DFEHは、セントジョンズからのセクハラ被害を上司に訴えた複数のスタッフが解雇されたことを受け、独自に調査を進めていた。このほど、職場におけるハラスメントや差別をなくすための防止策、ならびにハラスメントが発生した場合の適切な対応を雇用主に義務づける同州の公正雇用法に違反したとして、番組の制作・配給を手がける米CBSとABC、その親会社であるウォルト・ディズニー、ショーランナーのエリカ・メッサーを含むエグゼクティブ・プロデューサー陣に対し、懲罰的損害賠償を求める訴訟に踏み切った。
DFEHは起訴状で、「『クリミナル・マインド FBI行動分析課』の撮影現場において、セントジョンズが長期間にわたり、複数のスタッフに繰り返しハラスメントを行っていた事実を把握していながら、それを黙認し続けたばかりか助長するような環境を作った。性的ハラスメントと差別を防止するための対策や、違反行為に対する適切な是正措置を講じるかわりに、セントジョンズからのセクハラ被害を告発したスタッフを不当に解雇したことは、極めて悪質」と、制作陣を厳しく非難。雇用主にあたるCBS、ABC、ディズニーおよび制作者個人に対し、罰金と被害者の復職、遡及的給与を含む、補償的損害賠償ならびに懲罰的損害賠償を求めた。
これを受けて5月26日(現地時間)、ABCの広報担当は米Deadline宛に声明を発表。「我が社は日頃から、差別やハラスメントのない職場環境の維持に、最大限の努力を注いでいます。DFEHの調査に全面協力し、適切な是正措置を講じたにもかかわらず、訴訟に至ったことを遺憾に思うと同時に、我が社の正当性を全力で弁護する覚悟です」と、徹底抗戦の構えを見せている。
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