外山文治監督が描く、村上虹郎&芋生悠の逃避行 豊原功補&小泉今日子プロデュース「ソワレ」特報
2020年5月29日 12:00
[映画.com ニュース]村上虹郎と芋生悠(いもう・はるか)がダブル主演を務め、外山文治監督がメガホンをとるオリジナル映画「ソワレ」が晩夏に公開されることが決定し、特報映像とティザービジュアルがお披露目された。
「此の岸のこと」がモナコ国際映画祭2011の短編部門で5冠を獲得し、「燦燦 さんさん」がカナダの第38回モントリオール世界映画祭に正式招待された外山監督の最新作。豊原功補、小泉今日子、外山監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品となっている。
実力派俳優・村上、100人以上のオーディションから大抜擢された芋生に加え、岡部たかし、康すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らといったキャスト陣も出演。役者を目指し上京した若者・岩松翔太(村上)は、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになった。やがて、ある事件をきっかけに、そこで働く山下タカラ(芋生)と先の見えない逃避行を始める。
特報は、翔太とタカラが必死に何かから逃げ続ける焦燥感あふれる様子や、身を潜めた民家でひっそりとラジオを聞き、虚ろな表情をみせる姿などを活写。ラジオから流れているのは「How many times did I kiss you?」というタイトルの楽曲。この曲は、音楽監督・亀井登志夫と、詩人でアーティストの妻である故・亀井知永子さんの共作によるものだ。
知永子さん闘病の折に、病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディを作ったそうで、2人が歩んできた道のりを振り返るかのようなラブソングとなっている。知永子さんの最後の作品となった曲について、外山監督は「(初めて聞いた時)もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました」と語っている。
ティザービジュアルは、辛い現実から目を逸らすかのように俯いたままの翔太とタカラが“逃避行”へと突き進む一瞬をとらえたもの。タイトルの「ソワレ(soiree)」とは、フランス語で“陽が暮れた後の時間”“夜会”、または劇場用語で“夜公演”を意味しているもの。プロデューサーの豊原氏は、誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを「一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたと明かしている。
「ソワレ」は、20年晩夏に全国公開。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
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