シカゴ・ブルズの栄光描く「The Last Dance」監督が語る M・ジョーダンの素顔も…
2020年4月20日 16:30

[映画.com ニュース] NBA(全米バスケットボール協会)で1990年代に圧倒的な強さを誇ったシカゴ・ブルズのドキュメンタリーシリーズ「The Last Dance」(全10話)が、4月19日(現地時間)にESPNでの配信が始まった。同作の監督を務めたジェイソン・ヘーヒルが米バラエティの取材に応じ、見どころや製作背景を語っている。
同作は、90年代に6度の優勝という快挙を成し遂げたブルズの97-98シーズンに密着したもの。スーパースターのマイケル・ジョーダンを筆頭に、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンらを擁し、2度目の3連覇(スリーピート)で優勝を飾った同チーム、所属したメンバーたちの“深部”に迫っている。
当初は6月に配信予定だったが、新型コロナウイルスの影響でプロスポーツを含めたあらゆるイベントが中心となったことで、ESPNがスポーツ番組を切望するファンの声に応える形で、前倒しでの配信を決定。同作は米国外でもNetflixで視聴可能で、日本でも20日から配信が始まっている。
ヘーヒル監督は97~98年当時、大学4年生だったそうだが、今シリーズの制作が始まる頃にはベテランのスポーツドキュメンタリー監督と呼ばれるほどキャリアを構築していた。制作・放送までに20年以上の年月を要したわけだが、当時の映像だけでなくバラク・オバマ前大統領、ジョーダンの好敵手マジック・ジョンソンら実に多くの関係者にインタビューを敢行している。
「資金面、クリエイティブ面など、多くの人が交渉のテーブルにつき、合意しなければならない事が多かったので、これだけの時間がかかりました。私は当時学生で、そのプロセスにいなかったから、なぜこのシリーズが毎年棚上げされていたのか正確なことは言えません。ただ企画が大きく動き出したのは、ブルズの年間シーズン最高勝利数72勝を、ゴールデンステイト・ウォリアーズが73勝と上回った頃です。時代が動き、“マイケルは偉大じゃないのかもしれない”という意見が出てきたとき、皆がテーブルについて『よし、この物語を語るときは来たぞ』という気持ちになっていったんです」
シリーズを構成していくうえで、ジョーダン、ピッペン、ロッドマン、ヘッドコーチだったフィル・ジャクソンを取材したというが、取材対象はスターたちだけではなく、それが結果的に作品に深みをもらたらしたといえる。いわゆる“脇役”たちが、興味深い語り部としてチームを、ジョーダンを見つめていたことが明らかになっていく。
チームの主力ではあったものの、常にジョーダン、ピッペンらの影に隠れ、それでもチームを支えたメンバーの中に、88~95年、99~2000年にブルズに在籍していたB・J・アームストロングがいる。
「アームストロングは殿堂入りこそしていませんが、素晴らしいキャリアを持ち、ブルズが最初の3連覇を達成したとき、マイケルと非常に親しくしていました。それだけに、マイケルがコートの内外でスターであり続けることにどれほど疲弊していたかを知っていた。試合から離れるとマイケルの相談役となり、一度引退したマイケルが復帰を決意したときのことも詳しく話すことができた。それは、彼が持つ洞察力が秀でていたことと、チームメイトたちと良好な友情を築いてきたたまものなんです」。
今作の主役ともいえるジョーダンのインタビューは、18年6月、19年5月、12月と3回行い、撮影時間は8時間に及んだ。初めて対面する機会は、突然やってきたという。
「この企画について調べ始めて1年くらい経った頃、マイケルのマネージャーから電話がきたんだ。私はマンハッタンで暮らしていたんですが、『ミッドタウンのホテルにいるんだけど、マイケルが一緒に飲みたいって』とね。急いで駆け付けたよ。そこに座っているのを見た瞬間、10歳の子どもに戻ってしまった。壁に貼ったポスターの人がそこにいるんだから。と同時に、彼が普通の人間であるということにすごく惹かれたんです。スーパースターとしての彼ではなく、ひとりの人間としてのマイケル・ジョーダンを深く知りたいと思いました。彼の人差し指は18インチくらいの長さがあるように見えるんですが、よく見ると、長年バスケで酷使され、ギザギザに曲がっていたんです。彼は自分が直面し、耐えてきた様々な経験について常に情熱を捧げてきた人物だし、責任を持つことをずっと探求してきた人なんですよ」。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、NBAもレギュラーシーズンを中断しており、再開の目途は立っていない。このような状況だからこそ、偉大なレジェンドたちがいかにして歴史を作り上げたかをじっくりと振り返るのも一興だ。
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