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「誰も出歩いていない」新型コロナの影響でLAのパパラッチ苦境に

2020年4月3日 14:30

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どの業界も大打撃
どの業界も大打撃
Photo by Mario Tama/Getty Images

[映画.com ニュース] 米ロサンゼルスで自宅待機命令が発動され、飲食、宿泊、配車サービスなどさまざまな業界に影響が出るなかで、セレブリティの写真を撮るパパラッチ業界も苦境に立たされていると、米ハリウッド・レポーターが報じている。

セレブのパパラッチ写真を専門に扱うエージェンシー「X17」のオーナーであるフランソワ・ナバール氏は、「完全に未知の領域に入っています」「いまでも写真は撮り続けていますが、果たして買い手がつくかわかりません」と現状を説明する。

約1カ月前から、コロナ禍によりヨーロッパのメディアは広告収入が激減し、写真購入の予算がなくなった。いまや、新型コロナウイルス感染者数が世界でトップになったアメリカも同様の状態に陥ったという。

さらに、セレブの多くが暮らすロサンゼルス郡とカリフォルニア州で自宅待機命令が発令されたため、シャッターチャンスが激減。「今や誰も空港にいません。ジムにも、レストランにもいません。おまけに、誰も夜に出歩かなくなったのです」。

運動や食料品の買い出しでの外出は許されているので、セレブをまったく見かけなくなったわけではない。それでも、「9割のセレブが外出時にマスクをつけてしまっています」「最初のころは(マスクをしたセレブの写真に)みんな注目してくれたので、売れました。珍しかったから。でも、読者は素顔を見たいと思っている。表情が大事なんです。それに、マスクはマイナスのイメージがつきまといます。みんなは現実逃避を望んでいるのに」と、ナバール氏は嘆く。

そんな彼にとって唯一の希望は、英ヘンリー王子とメーガン妃がロサンゼルスに引っ越してきたことだという。「彼らは、いまはどこかに隠れているが、いずれ出てくるはずです」。2人の存在が、パパラッチ業界の救世主となるかもしれない。

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