移民大国フランス、2世の現実をコメディに 「最高の花婿」続編、ヒットの要因は?
2020年3月29日 10:00

保守的なカトリック教徒夫妻の4人の娘たちが結婚相手に外国人を選んだことから巻き起こる異文化、異宗教の家族問題の騒動を描いたフランス映画「最高の花婿」の続編「最高の花婿 アンコール」が公開された。前作に続き、フランスで大ヒットを記録した本作の監督、フィリップ・ドゥ・ショーブロンが作品を語った。
ヒットしなかった時の方が理由を探すのが簡単だよね。今回ヒットしたのは、笑える作品だからじゃないかな。みんな喜劇を見て笑いたいと思っているんだと思う。テーマ的にも愉快なテーマなんだけど、フランス的で同時にとても普遍的な内容であることもヒットの要因かな。家族のこと、人間のこと、そして世界の現状も描かれるというところでウケたんじゃないかな。
(C)2018 LES FILMS DU PREMIER - LES FILMS DU 24 - TF1 FILMS PRODUCTION実は、映画も、移民2世の現実を描いているんだ。ルーツを移民に持っている、特に黒人系、アラブ系は、仕事が見つかりにくいということが現実としてあって、不満に思っている。やっぱり白人と同じようには扱ってもらえないから、新天地を外国に求める人も多い。それからユダヤ人はユダヤ人で、反ユダヤ主義というものがあるので、攻撃されるのではないか、と安全性の問題がある。アジア系も、例えばアジアの観光客で、中国人や日本人が襲撃される、ということが実際にある。もう一つ、僕自身が面白いと思ったのは、そういう居心地を悪く思っている人たちが自らフランスを離れようと思ったこと。前作では、クロードが彼らにフランスから出て行けと言った。今回はフランスから出て行こうとする婿たちを引き止める、そこに面白さとアイロニーがあるんだ。
今、確かにナショナリズムは出てきているけれど、それは必ずしも移民問題に直結しているわけではなく、経済的な問題、貧困の問題、失業者の問題、そういう社会問題につながっているからこそ台頭してきているわけで、さらに言えば、フランスに限るというわけではないよね。僕自身がそれを答える立場にあるかはわからないけれど、それは一つのサイクル。そういう時期にいるんだと思う。それが続くかわからないし、それが終わったら次に何が起こるか、映画監督の自分としてはわからないね。
僕自身のことで言えば、順応することに何の問題もなかった。なぜなら妻の祖父の代が移民。だから、僕の義理の両親はフランスで生まれていて、フランスの文化を持っている。妻とは、同じ学校に通って、同じ本を読んで、同じ文化を持っているから、違いは、僕たちの中では、最小限だった。
あれは、最初はシナリオには書かれていなかったんだ。でも新聞を読んだら、そういうことがあると。それがこの神父にぴったりだと思って取り入れた。なかなか教会に寄付してくれる人が少なくなっていて、「今、現金の持ち合わせがないんだ」というケースが多かったんだ。クレジットカードなら持っているという人が多く、うちは受け入れますという教会が出てきた。お金をそうやってちょっとずつ集めるためにね。
(C)2018 LES FILMS DU PREMIER - LES FILMS DU 24 - TF1 FILMS PRODUCTION事実は小説より奇なり、というけれどその通りで、本当に事実の方が自分の頭で考えるより面白かったりするから、面白いなと思ったらどんどん取り入れるのが喜劇のコツだね。アンテナを常に張っています。僕自身はコメディが多いけれど、非現実的なものは作るつもりがなくて、とても現実的、リアリスティックなコメディを作ろうと思っている。雑誌や新聞をたくさん読んで、世界の情勢に、通じるようにしているんだ。
第1弾がヒットして、日本の観客の皆さんにとても感謝しています。これだけ文化の違う日本という国で受け入れられたこと、そして同じジョークで笑うんだなということを確認できて、とても嬉しい。第一弾を気にいってくれたんだったら、おそらく、第2弾もすごく気に入ってくれるはずだよ。同じユーモア、同じキャラクターを同じ役者が演じている。ストーリーもオリジナルだから、気に入ってくれること間違いなしだよ!
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
Michael マイケル
【鑑賞レビュー】個人的“今年ベスト”確定。公開前に3回観て正気を失うほどの“奇跡の1本”
提供:キノフィルムズ
マイ・ベスト・007大決定
ファンが選んだ“真の最高傑作”ランキング大発表中!【1位はあの作品】
提供:テレビ東京
有村架純、まさかの“子連れで金塊密輸”!?
【こんな一面、観たことない】ぶっ壊し、叫び、爆走――“エクストリーム架純”にゾックゾク!
提供:アスミック・エース
“殿堂入り級”作品なのに、どうして観ていないんだい?
【この作品めちゃくちゃよく聞くけど…】今さらハマりました。超入門編・徹底解説!
提供:JCOM株式会社
FUJIKO
【“今”に不満はないけど、これで良かったんだっけ?と思う人へ】映画館で本作を観る。人生が走り出す。
提供:FUJIKO Film Partners
“配信では観られない”名作をあなたに
編集部が推す“VOD未配信”の傑作10本を一挙に紹介!
提供:TSUTAYA DISCAS
免許返納!?
【独占スクープ】あの“超大御所俳優”が衝撃発言「スポーツカーに乗ってショットガンぶっ放したい」
提供:東映
これこれぇええ! 俺らが待ってたのこれだよ!!
【全“男子”の夢…ついに叶う】伝説の剣!魔法!雷!俺たちの“厨二心”が爆発する映画、爆☆誕
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
よくわからんけど最高におもろい
「SHOGUN」真田広之&浅野忠信が次に選んだのは超過激“裏”激ヤバアクションだった!
提供:東和ピクチャーズ、東宝