中川大志、恩師・山寺宏一の賛辞にウルウル
2020年2月18日 19:23
[映画.com ニュース] 中川大志と山寺宏一が、2月18日に都内で行われた「ソニック・ザ・ムービー」の公開アフレコイベントに参加した。日本語吹き替え版で青いハリネズミの主人公・ソニックの声を務めた中川は、テレビ番組「おはスタ」で共演して以来、“恩師”と慕う山寺の前で初めて、緊張感たっぷりにアフレコを披露した。
1991年に発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」以来、ダウンロードも含め全世界シリーズ累計販売本数約9.2億本を記録した、セガの大ヒットコンテンツを実写映画化。故郷を離れ遠い地球にやってきたソニックが、ひょんなことから出会った保安官トムと相棒となり、ソニックのスーパーパワーを狙うドクター・ロボトニックの野望を阻止するために大冒険を繰り広げる。山寺は、ジム・キャリー演じるドクター・ロボトニックの声を担当した。
「ソニックの毛並み、瞳の動き方、表情など、本当に一つ一つ作りこまれていて。本当にソニックが存在しているかのような精細な映像だったので、僕もソニックの細かい心の動きも表現できたらいいなという思いでやらせて頂きました」と意気込みを語った中川。セガのチームとの話し合いの中で言われた「ソニックは子どもたちが憧れる近所のお兄ちゃんをイメージした」という言葉を参考に役づくりを行い、アフレコ時にはいつもこっそりと青いパンツをはいていたという。
山寺との公開アフレコについて、中川が「山寺さんは……」と話し始めると、山寺は「いつも通り山ちゃんでいいんだよ、大志」と声をかけ、早速仲の良さをにじませる。中川は「山ちゃんと中学2年生の時に初めてバラエティ番組で共演させて頂きまして。恩師であり、お父さんのような存在の、大好きな大先輩です」といい、「声優という山寺さんのフィールドでご一緒させて頂くということで、本当にド緊張でした。どういう風に感想を言って頂けるのか、今日までドキドキして、ビビってました」と、感慨深さと緊張感をあらわにした。
この日は、ふたりの応酬が繰り広げられるカーチェイスなど、3シーンのアフレコに挑戦した中川&山寺。中川はソニックが様々なポジションを兼任し、ひとりで野球の試合をするという難関シーンにも挑み、「アフレコの時は役(ポジション)ごとに分けてやらせて頂いたので、全て同時にやるのは初めてで、緊張しました」と振り返る。かたわらで優しく見守っていた山寺は、「本当に素晴らしいですよ、びっくりしました。生でこれだけできるっていうのは、“たいし”たもんだと思いました」と絶賛。「ソニック以上のスピードで、役者として進化してますね」というコメントに、中川が「涙が出てきそうです」と涙ぐむひと幕もあった。
感極まった中川は、「マネージャーさんからこのお話を聞かされた時に、責任の重大さを感じ、声優が本業ではないので、『僕が果たしてできるのであろうか』と考えまして……。正直な話、一度『できません』とお断りしたんですね。その後で一晩考えた時に、ソニックという大きな役が僕までたどり着いた奇跡を改めて考えて、『チャレンジさせてください』と言いました」と、様々な葛藤があったと思いを馳せる。山寺は「受けてくれてありがとう。一緒にやれて嬉しかった」と、改めて努力を称えていた。
「ソニック・ザ・ムービー」は、3月27日から全国で公開。
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