是枝裕和監督、ドヌーブ&樹木希林さんの共通点は「毒舌の吐き方」
2019年10月14日 17:27

[映画.com ニュース] 是枝裕和監督が10月14日、東京・港区の「アニエスベー ギャラリー ブティック」で最新作「真実」の公開記念トークショーを、本作のポスター写真を撮影した写真家・川内倫子氏とともに行った。
是枝監督が初めて国際共同製作で手がけ、第76回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門でオープニング上映された本作。フランスの国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)の自伝本「真実」をめぐり、確執を抱える娘で脚本家のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)との間に隠された愛憎が暴かれる。
“家族”が一堂に会する映画のポスターは、ロケ地となったパリで撮影されたといい、川内氏は「結構照明が厳しい状況だったが、当日は晴れたので、大丈夫かなと。そうしたら、カトリーヌのメイク(の時間)が押しちゃって、曇ってきちゃって……。是枝監督にレフ板を持っていただいた(笑)」と回想。これには、是枝監督も「代わりにどうもすみません。何かいろいろ(現場での苦労が)よみがえってきました」と苦笑いを浮かべていた。

さらに是枝監督は「本当は衣装も変えて、数パターン撮りたいねって話だったんですけど、カトリーヌが『メイクは夜の撮影と同じにしたいから、変えたくない』って言いだして。早く(ポスター撮影を)終わらせたいんですよ。川内さんにはせっかくパリに来てもらったのに」と平謝り。それでも「いざ始めれば、バチっと決めてくれる」(是枝監督)、「そう、すごい集中力で。カトリーヌの微動だにしない目線の強さを感じ、人としての経験値がグッとあがりました。かけがえのない経験ですよね」(川内氏)とドヌーブのプロ意識に感嘆の声をあげていた。
数多くの是枝作品に出演した女優の樹木希林さんに話題が及ぶと「カトリーヌと希林さんが似ているのは、毒舌の吐き方。ドライなんだけど、言われた側は一生残る。鋭すぎてね(笑)」と再び苦笑。「真実」製作の舞台裏を明かす著書「こんな雨の日に 映画『真実』をめぐるいくつかのこと」を発表したばかりで「赤裸々に書きました。希林さんほどじゃないですけど」と話していた。
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