上田慎一郎監督、長編第2作は日本最大級劇場で完成披露「船出としてふさわしい」
2019年9月25日 21:05

[映画.com ニュース]「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督の長編第2作「スペシャルアクターズ」の完成披露試写会が9月25日、東京・丸の内ピカデリー1で行われた。オーディションで選んだ15人を含めキャスト18人と舞台挨拶に立った上田監督は、約800席が埋まった会場を見渡し「日本一客席が多い劇場と聞いている。船出として、これ以上ふさわしい場所はない。気絶しそうなほど幸せです」と笑顔をはじけさせた。
興収30億円を突破した“カメ止め効果”で、オーディションの応募者は1500人超え。選抜した役者たちとワークショップを重ね、それぞれに当て書きしてオリジナル脚本を執筆。緊張すると気絶してしまう俳優が所属するプロダクションと、カルト集団の対決を軸にした群像エンタテインメントに仕上げた。
「物語がない状態で、一緒にいたい、もっと知りたいと恋した15人を選んだ。でも、腰を据えて向き合うと猛烈なプレッシャーがのしかかり、大スランプに陥った」と明かす。その上で、「クランクインの2カ月前に進めていた企画を0に戻して、それぞれがやりたいことがモチベーションになると思い、皆で意見やアイデアを考えて作り上げた」と明かした。
主人公の俳優役に抜てきされた大澤和人は、「まさか、こんなに多くの人たちの前で舞台挨拶に立てるなんてことがあるんですね」と感慨深げ。10年で3度しか芝居の経験がなく、親にも俳優をしていることを知らせていなかいことを上田監督に暴露されたが、「迷惑をかけないように必死で、気絶しそうになりながら頑張りました」と胸を張った。
その弟役の河野宏紀は、「誇りを持って届けられる。今年一番の映画になるので、楽しみにしてください」と自信の弁。プロダクションのボスを演じた富士たくやは、「不器用な人たちが力を合わせて成功を目指して頑張っていく話です」とPRしようとしたが、上映前だけに上田監督から「ネタバレに気をつけて。ヤバかったら大きな声出すからね」と諭される一幕もあった。
「カメラを止めるな!」に出演したしゅはまはるみ、真魚、どんぐりも祝福に駆け付け、真魚は「とても楽しい気持ちになる作品。1人でも多くの人に届いてほしい」とエール。上田監督も、「力強い」と感謝していた。
「スペシャルアクターズ」は、10月18日から全国で公開される。
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