米カトリック系学校「ハリー・ポッター」を図書館から排除「悪霊を呼び出す可能性がある」
2019年9月5日 16:00

[映画.com ニュース] アメリカのあるカトリック系学校が、世界中で愛されるJ・K・ローリングのベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズを「悪霊を呼び出す危険性がある」として図書館から排除し、大きな話題を呼んでいる。CNNやバラエティなど複数の米メディアが伝えている。
このほど、「ハリー・ポッター」シリーズ全7作を図書館から撤去したのは、米テネシー州ナッシュビルにあるカトリック系小中一貫校の聖エドワード学園。地元紙ザ・テネシアンによれば、同校で教鞭をとるダン・リーヒル神父は8月28日(現地時間)、教職員宛てに一斉メールを送り、「これらの本は、魔法を善と悪の両方であり得るとしていますが、それは真実ではありません。同書に登場する呪術と呪文はすべて本物であり、活字を通して読み手の体内に悪霊が呼び起こされる危険があります」と撤去を呼びかけていたという。さらにリーヒル神父は、アメリカおよび伊ローマのエクソシスト(悪魔払いを行う司祭)らに相談したうえでの決断だったと説明しているようだ。
今回の騒ぎを受け、同校が所属するナッシュビル・カトリック司教管区のレベッカ・ハメル教育長は、「教区立学校の教師陣には、教会法上に従い独自に采配を下す権限が与えられているため、リーヒル神父の決定は越権行為ではない」と神父を擁護したうえで、「ハリー・ポッター」シリーズの撤去は図書館を移設する計画の一環だったこと、同書そのものが禁止されたわけではなく、生徒たちが校内で同書を読むのは一向に構わないと強調した。
ちなみに、「ハリー・ポッター」シリーズが宗教上の理由で図書館から取り除かれたのは、今回が初めてのことではない。全米図書館協会がまとめた2001~09年の統計で「アメリカで最も禁じられた本」の“不栄誉”を手にしたほか、06年には同協会の「21世紀で最もクレームの多い書籍ランキング」で1位に輝いている。
ハメル教育長は、「『ハリー・ポッター』の書籍ならびに映画シリーズについて、ローマ・カトリック教会は公式見解を表明していないものの、読者の年齢や成熟度次第では、不適切な内容であるとして禁じるほどではないというのが大方の意見です。いずれにせよ最終的な判断は、カトリック教会ではなく、保護者の方々に委ねられるべきではないでしょうか」と締めくくった。
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