「河森正治EXPO」開幕で立体巨大メカ、膨大な資料がお披露目 梶裕貴「壮観です」
2019年6月2日 07:00
[映画.com ニュース] アニメーション監督、メカニックデザイナーとして知られる河森正治のプロデビュー40周年記念展「河森正治EXPO」の内覧会が5月31日、会場となる東京ドームシティ Gallery AaMoで行われた。河森監督をはじめ、河森作品に出演経験のある声優の寺島拓篤、梶裕貴、本展の応援アンバサダーを務める西川貴教が出席した。
本展は、河森監督の40年にわたる創作の軌跡を追うもので、場内を4つのパビリオンに分けて河森作品の魅力をひも解いていく。「メインパビリオン」は巨大メカ立像、変形トイ、キャラクターフィギュア、フォトスポットなど立体物を通じて河森作品を体感することができる。「クリエイティブパビリオン」にはデザイン画、絵コンテなど数百点を超える貴重な資料が展示され、「インスピレーションパビリオン」は河森監督が幼少期から現在に至るまでに「どのようなインスピレーションを受けてきたのか」を紹介。そして、「フューチャーパビリオン」では、未公開作品、企画・模索中のアイデアを通して“未来”へとつなげていく。さらに、場内に設置され直径10メートル、高さ5メートルの大型ドーム「K-40 ドームシアター」では、河森作品の世界観を新作映像で表現したスペシャル映像が上映される。
河森監督は、「40年間を振り返り、たくさんの方々に支えられていることを実感しました。いろんな人たちに助けられてここまでこれたのだと改めて実感しています」と感謝を述べ、「今まで出したことのない資料が少なくとも半分くらいは入っているので、(天井近くに設置された展示物もあるため)首が痛くなったり、しゃがまないと見れなかったりするところもありますが、いろんな作品の魅力を発見していただければ」と呼びかける。「作品は自分ひとりでは作れない集団創作なので、今回は万博として展示しています。ファンの皆さんも参加できるお祭りのように思っています」と本展に込めた思いを述べた。
「創聖のアクエリオン」で主演を務めた寺島は、「アニメのデビュー作が『アクエリオン』だったので、思い返すと大変だったこともあります。今回の展示は『懐かしいな』と思うものも、見たことないものもたくさんあり、河森さんの考えていることの奥深さを感じました」と話し、「アクエリオンEVOL」「ノブナガ・ザ・フール」に出演した梶は「自分が携わった作品は、その時の記憶がよみがえってテンションが上がります。こんなにもたくさんの歴史、作品、キャラクターを目の当たりにして壮観です。感動しました」と興奮の面持ちで語った。
所狭しと並ぶ展示物を前に「アニメの中に入り込んで、自分キャラクターの1人になったかのように楽しめた」(梶)、「ものすごくわくわくする」(寺島)と目を輝かせる登壇陣。西川が、「いろんなものが詰まりすぎて、(一度来場したら)誰も出ない、出られないんじゃないですかね(笑)。気を付けてください罠です!」と本展の中毒性をアピールすると、声優陣は爆笑しながらも、激しく同調していた。
「河森正治EXPO」は6月23日まで開催。チケット(当日券)は、入場券が2000円、 K-40ドームシアター付き入場券が2400円で、音声ガイド使用料は800円(音声ガイドは「中村悠一ver.」「河森正治ver.」「東山奈央ver.」の3種)。河森監督の新作「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は6月14日から全国公開。
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