米映画館の定額見放題サービスMoviePassの利用者が1年で9割減?
2019年5月1日 06:00
[映画.com ニュース]米映画館での定額見放題サービスを提供するMoviePassの利用者が、1年で9割もダウンしたと、米ビジネス・インサイダーが報じている。
同サイトが入手した内部データによれば、1年前には300万人いたユーザーが、現在では22万5000人となっているという。映画館での定額見放題サービスを提供するMoviePassは2011年に設立。当初の月額料金は50ドルだったが、17年に月額料金を9ドル95ドルに下げると会員数が激増。だが、会員が映画を見れば見るほど赤字が膨らむようになった。
18年に同社は経営難に陥り、月額料金をアップするとともに、人気映画や新作映画の利用に制限を加えると、MoviePass離れが始まった。今年3月に2D映画限定の見放題プランを復活させたものの、流出に歯止めはかけられなかったようだ。
ただし、同社が映画館に定額制を持ち込んだ功績は大きい。米大手映画館チェーンのAMCとシネマークの定額制プランは大成功を収めており、独立系チェーンのアラモ・ドラフトハウスも年内のスタートを発表している。