AT&Tに買収されたワーナーメディア内で事業再編がスタート
2019年4月7日 16:00
[映画.com ニュース] 米通信大手AT&Tによって昨年買収されたタイム・ワーナー(現ワーナーメディア)で、本格的な事業再編がスタートした。米ロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。
ターゲットとなったのは、CNN、TNT、TBS、TruTVなどのチャンネルを抱える放送局のターナー・ブロードキャスティング・システムだ。ワーナーメディアは、同社に勤務する勤続10年以上、年齢55歳以上の社員に早期優遇退職を勧告した。
ワーナーメディアは2カ月前、傘下の有料チャンネルHBOの社員にも同様の提示を行っており、サイモン・サットン社長、リチャード・プレプラー会長らの大物が辞任している。
850億ドルもの巨額を費やしてタイム・ワーナーを買収したAT&Tだが、一方で1700億ドルもの負債を抱えていることで知られる。同社のランダル・スティーブンソン最高経営責任者は負債を減らすことを優先すると発言していることから、今回の早期優遇退職の勧告に繋がったようだ。
なお、ウォルト・ディズニーによって買収された21世紀フォックスでも、同様の再編が行われている。