「田辺・弁慶映画祭セレクション2019」で品田誠監督ら撮り下ろし新作を上映
2019年4月1日 11:00
[映画.com ニュース] 「田辺・弁慶映画祭セレクション2019」が、6月28日から7月18日までテアトル新宿で開催されることが決定した。昨年の第12回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門のグランプリ受賞作品や受賞監督の新作などが上映される。
多くの若手監督を輩出し、“インディーズの登竜門”と注目されている同映画祭。第12回の弁慶グランプリ は福田芽衣監督「チョンティチャ」で、主演の長月凛が女優賞も受賞した。観客賞は近藤啓介監督「ウーマンウーマン」、キネマイスター賞は石井達也監督「すばらしき世界」で主演の團悠哉が男優賞を獲得。TBSラジオ賞は野村奈央監督「からっぽ」、そして品田誠監督「不感症になっていくこれからの僕らについて」が映画.com賞に輝いた。
今年のセレクションでは併映として、福田監督は短編「90分バスロマンス(仮)」を撮り下ろす予定。石井監督は福田プロデュースで、真実の愛を追及するセルフドキュメンタリーの新作「万歳!ここは愛の道(仮)」を特別上映する。また、近藤監督は「ウーマンウーマンウーマン」として新作に仕上げ、野村監督も「からっぽ」増補版などを上映する。
俳優としても活躍する品田監督は、過去作品「Dear」「マヨネーズラブ」「ノンフィクション」の上映に加え、新作短編を撮り下ろす。「1年半前の自分が感じていた未来への不安と過去の尊さ、全てを注ごうと『不感症になっていくこれからの僕らについて』を撮りました。今の自分で新作も撮ります。ぜひ!」とコメントしている。
第13回田辺・弁慶映画祭は11月22日から24日の3日間開催。コンペティション部門の作品募集は4月18日からスタートする。「田辺・弁慶映画祭セレクション2019」は7月26日からシネ・リーブル梅田でも開催。なお、第16回シネマ夢倶楽部賞をこのほどテアトル新宿が受賞した。積極的な若手・次世代の監督作品の上映、海外で高い評価を得た日本代表作品の公開など、日本映画の芸術的側面・若手監督の育成を牽引してきた番組編成と活動が評価された。