池松壮亮「斬、」の脚本にほれ込み「新幹線で小躍りした」
2018年11月24日 14:15

[映画.com ニュース] 塚本晋也監督の初めての時代劇となる「斬、」が11月24日、東京・渋谷のユーロスペースで封切られた。塚本監督は出演の池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成と初日舞台挨拶。見終わったばかりの満場の客席に「皆さんの気のようなものを感じます。非常にうれしいです」と感激の面持ちで語った。
塚本監督と相思相愛で主演した池松は、自身を想定して書かれた脚本に「本当に素晴らしかった。新幹線で読んで小躍りしました。1本の刀のように洗練されていて、シンプルで強度があり、絶対にやらなければいけないと思った」という。さらに、「人よりは日本映画に絞って、いいところも悪いところも見てきた。日本映画で世界や社会と対じして、無力ながら力になれないか、反撃できないかという祈りのようなものがあった中で、日本映画をはみ出すようなエネルギーが自分とマッチした」と言葉に力を込めた。
ヒロインの蒼井は、「脚本を読めば読むほど、1人(のキャラクター)にとらえない方がいいと思った。塚本組ならそういう挑戦をしてもいいんじゃないかと思ってやってみました」と説明。池松とは旧知の仲だが、しっかりと組むのは初めてで「最初に会ったのは12歳くらいで、ちっちゃかったんですよ。もともと子どもっぽくない子どもだったけれど、その時と印象は変わらない。頼もしいなあ、池松くんがいる日本映画はいいなと思った」と称えた。
オーディションで蒼井の弟役を勝ち取り、同作が俳優デビューとなる前田は「中学で剣道をやっていて、高校で落語や文楽などを学んでいたので、こういう“和もの”に本当に出たかった。携われたことが何よりうれしい」と声を弾ませた。コンペティション部門に選出されたベネチア国際映画祭にも参加し、「胸にグッとくるものがありました。皆さんに羽ばたいてほしいと言われ、役者としてやっていく覚悟が決まりました」と宣言した。
ベネチアでのお披露目から2カ月余りでの公開は、塚本監督作品としては異例の速さで「過去を通して現在と照らし合わせ、先のことを見てもらいたい、今この瞬間を届けたいと思った。池松くんと蒼井さんがすごい集中力で協力してくれ、濃密な時間だった」と力説。ラストシーンを話してしまう“フライング”もあったが、「とにかく多くの人に見てほしい。そうでないと(自身の制作会社)海獣シアターが続行できませんので、ネズミ講のように広めてください」とジョーク交じりに訴えた。
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