ミュージカルタッチで描くLGBTQの若者たちの実話「サタデーナイト・チャーチ」19年2月公開
2018年11月16日 07:00

[映画.com ニュース]ニューヨークで暮らすLGBTQの若者たちの実話をミュージカルタッチで描く感動作「Saturday Church(原題)」が、「サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所」の邦題で2019年2月22日から日本公開されることが決定。あわせて、主人公が自ら選択した“生きる道”を力強く歌い上げる1シーンをとらえたポスタービジュアルもお披露目された。
本作は、初監督&初脚本となるデイモン・カーダシスが、ボランティアを務めていた教会での実体験と綿密なリサーチをもとに、LGBTQの人々が直面する厳しい現実や社会問題に焦点をあてた作品。 ニューヨークのブロンクスに暮らす青年・ユリシーズは、父親の死をきっかけに「美しくなりたい」という思いを抑えられずにいた。ある夜、ストリートで出会ったトランスジェンダーのグループに「土曜の夜の教会(サタデーナイト・チャーチ)」へと誘われる。ダンスや音楽を楽しみながら、同じ境遇の仲間と語らうことで、少しずつ自分を解放していくユリシーズ。だが、家族にハイヒールを見つけられたことで、自分の存在そのものを否定されてしまう…。
家を追い出され、街をさまようなかで人生を変える数々の出来事に遭遇する主人公ユリシーズを演じたのは、ブロードウェイの若手俳優ルカ・カイン。ドラマ「Pose(ポーズ)」の主演MJ・ロドリゲスがユリシーズの友人役として登場し、目覚ましい活躍を見せるトランスジェンダーの俳優たちが顔をそろえた。 米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で92%(11月12日時点)という高得点を記録し、海外の映画祭では、18の賞にノミネート、観客賞を含む計14冠に輝いている。
LGBTQの人々のための支援プログラム“サタデー・チャーチ(土曜の教会)”を題材としたカーダシス監督は「虐待を受けたこと、ストリートで暮らさざるを得なかったことなど、本作で主人公が経験するエピソードは全部事実に基づいています」と告白。「サタデー・チャーチのプログラムを受けていた実際の若者たちにも出演してもらっています。彼らの声に耳を傾け、彼らのコミュニティと対話しながら、出来る限り忠実に反映しています。孤独や初恋などの感情は誰もが経験するものであって、国籍や、肌の色、セクシュアリティの違いに関係なく共感できるものです。結果的に誰もが共感できる普遍的な映画になったと思っています」とコメントを寄せている。
また、本作の邦題は公式Twitter、レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)などで一般公募されたもの。さまざまなアイディアが集まったが、最終的に50代男性の「サタデーナイト・チャーチ」がメインタイトル、20代女性の「夢を歌う場所」が副題として採用された。
「サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所」は、19年2月22日から東京・新宿ピカデリーほか全国公開。
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