窪田正孝&広瀬アリス、「ソラノカナタ」声優挑戦で得た“可能性”
2018年10月6日 13:00
[映画.com ニュース] 人気ゲーム「モンスターストライク」を原作としたCGアニメーション映画「モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ」(公開中)で声優に挑戦した窪田正孝、広瀬アリスがインタビューに応じた。
今作の舞台は、謎の力によって東京の中心部が浮き上がり、空中都市「旧東京」と地上に残った「新東京」に分断された世界。新東京で生まれ育った主人公のカナタは、新東京からカナタと探しに来たソラと出会い、強大な闇の力を手に入れた“センジュ”との戦いに身を投じていく。窪田はカナタ役で声優デビュー、広瀬はソラ役でアニメ声優に初挑戦した。
制作陣が目指したのは、“全く新しい長編CGアニメーション作品”。テレビアニメ「宝石の国」などの制作会社「オレンジ」が手がけ、声優陣は窪田、広瀬のほか山寺宏一、細谷佳正、悠木碧と人気声優陣を配役。六本木など実際に存在する場所で繰り広げられる戦闘シーンは思わず引き込まれ、制作陣の“本気度”が伝わってくる。
その思いは2人にも浸透し、今作ならではの魅力について窪田は「ターゲットは若い人なのかなと思っていたのですが、実際できあがった作品を見ると、子どもでもわかる部分もあるし、子どもがお母さんに聞かないとわからない部分もある。アニメならではの描き方で“人間とは”という難しいことも扱っていましたし、アニメじゃないとできない、現実の映像では物理的に不可能な部分も描かれています。日本の映画でこれをやりたいってなると、いろんな制約が出てきてしまうけれど、それができるのはアニメの特権です。物理的にあんなに大きな武器を持っていると戦えないけれど、迫力ある映像になったのはアニメだからこそだと思います」と熱く語る。
アニメ・マンガ好きとして知られる広瀬も「人と人との絆、ソラとカナタの友情や、親子関係だったり、いろんな人との関わり、人間ドラマもしっかり描かれていると感じました。戦って勝って終わり、だけじゃないのがこの作品の大きな魅力です。映像も迫力があって、大きなスクリーンで見たいなと思いました」と太鼓判を押す。特に、戦闘シーンでは、実写映画「東京喰種 トーキョーグール」「銀魂2」でアクションに定評のある窪田による声の演技でさらに迫力が増したといい、「後ろから窪田さんのアフレコを見ていて震えました。もう口がふさがらない状態で、シビレれました」と絶賛。
広瀬からの賛辞を「ありがとうございます!」と恥ずかしそうに受け止めた窪田は、憧れていた声優について「怖い部分もあったけれど、また一つ殻を破ることができると思いました」と挑戦を決意した理由を明かす。「自分の(録音した)声がヘッドホンから聞こえてくるので、相手との距離がわからない」と難しさも感じたが、広瀬いわく「多くは語らず黙々と行動するところが窪田さんと似ていると思います」というカナタを丁寧に作り上げた。
そんな経験を経て、今作は2人の今後に自信と新たな可能性を与えてくれたようだ。窪田は「先日映画のアフレコがあったのですが、3分で終わりました。今まで苦手だったのですが、ちょっとだけ自信になりました。もともとナレーションのお仕事ができたらいいなと漠然と思っていたので、今回こういう経験ができて、今後も反映できたらいいなと思います」と意気込み。広瀬も「アフレコを行った2日目の夜に、別の映画のアフレコがあったのですが、のどがいい感じに開いていて、わりと早く終わらせることができました。アフレコという普段とは違う環境に慣れることもできて、スタジオにこもりっぱなし状態でも気にせず収録ができたことが本当にうれしかったですね」と充実の表情を見せた。
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