渡辺大、夢はワインエキスパート!? 主演男優賞受賞前も「ワインをしこたま飲みました」
2018年10月2日 21:10
[映画.com ニュース] 日本ワインの常識を覆した若き革命児たちの実話を描く映画「ウスケボーイズ」の完成披露上映会が10月2日に都内で行われ、主演の渡辺大をはじめ、共演した出合正幸、内野謙太、竹島由夏、伊藤つかさ、メガホンをとった柿崎ゆうじ監督が登壇した。
第16回小学館ノンフィクション大賞を受賞した河合香織氏の著作を映画化。「ワイン友の会」に所属する岡村(渡辺)らが、日本のワインを世界レベルに引き上げたレジェンド・麻井宇介(橋爪功)が生んだ「桔梗ヶ原メルロー」に魅了され、ワイン作りに奮闘する物語だ。
スペインのマドリード国際映画祭で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞をダブル受賞した本作。渡辺は授賞式の様子について「時差ボケもありましたが、初めてのスペインで浮かれてしまって。ワインをしこたま飲んで、ぽんやりとしながら授賞式を迎えました」と告白。柿崎監督は「主演男優賞を受賞したとき、テーブルにいた皆で万歳ですよ、喜びを分かち合う感じで。その後の作品賞は地味な感じでした」と自虐し、渡辺が「そんなことないですよ!」とすかさずフォローしていた。
タイトルにもなっている「ウスケボーイズ」とは、麻井宇介の意志を継ぐ若者たちを指す言葉。実在の人物を演じた渡辺は、モデルとなった岡村さんとランチの機会があったようで、「自然と向き合い、ワインやぶどうに対する情熱を静かに強く伝えてくる方。こういう情熱の出し方もあるんだなと」と、印象を明かした。また、竹島は「モデルの女性の醸造家の方とすごく仲良くなりまして、収穫も手伝いました。いつの日か、自分のワインを作ってみたいな、と本気で思いました」と熱い瞳で語った。
本作は、モデルとなっている醸造家が実際にぶどうを栽培している畑を借りて撮影。竹島は「撮影した7月は葉っぱが伸び盛りで、緑が本当に美しくて。普段の作業(という設定)で無造作に草をよけなければいけなかったので、怖かった」と、最高のロケーションで自然と触れ合いながらも、畑を傷付けないように配慮する緊張感もあったことを明かした。この発言に渡辺が「皆さんこう言ってますけど、本番になると意外とズケズケ触るんですよ」と突っ込み、会場は笑いに包まれた。
最後に「教科書を破り捨てなさい」という麻井のセリフにちなみ、「既存の考え方にとらわれずに、今後チャレンジしてみたいことは?」とたずねられた渡辺。「この作品が終わってからもワインとの縁を紡いでいきたいので、ワインエキスパートとか挑戦してみたいです」と宣言すると、内野に「何カ月以内に?」と迫られ、「夢ですから。期間を設けるとややこしくなるから」と慌てた。出合は「僕は台本を破り捨てられる役者になろうかなと」と冗談めかして語ると、渡辺は「それは本当に力で破り捨てるんでしょうか?」とからかい、仲の良さを見せつけた。
「ウスケボーイズ」には、ほか金子昇、和泉元彌、安達祐実、大鶴義丹、升毅らが出演。10月20日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。
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