ジョージア映画祭、10月13日開幕! 無声映画時代の伝説的作品をラインナップ
2018年9月28日 16:00
[映画.com ニュース] 東京・神保町の岩波ホールとジョージア国立映画センターが主催する「ジョージア(グルジア)映画祭」が、10月13~26日に開催される。同国を代表する画家ニコ・ピロスマニの半生を描いた伝記映画「放浪の画家ピロスマニ」(1969)のほか、劇場未公開の長編14本、中・短編4本がラインナップされている。
イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニが「ジョージア映画は特別で、それぞれがとても独創的だ。哲学的な軽妙さがあり、洗練されていて、同時に子どものように純粋、無垢だ。気難しい私さえも泣かせる全てがある」と称賛したジョージア映画は、今年で誕生110周年。同映画祭では、無声映画時代や、70年間にわたるソビエト時代の名作、1991年独立後の混迷を経て生まれた現代の傑作などを紹介する。
長編作品は、アバンギャルドでアナーキーな内容が影響し、ジョージアで初めて公開禁止となった無声映画時代の伝説的作品「私のお祖母さん」(1929)、同時代を代表するドキュメンタリー「スヴァネティの塩」(30)、終戦直後に作られた豪華絢爛なミュージカル映画「ケトとコテ」(48)、伝統を重んじて生きる牛飼いの苦悩を活写する「大いなる緑の谷」(67)、山間の村で父と暮らす少女の質朴な生活を描く「少女デドゥナ」(85)。また2000年代の作品群から「少年スサ」(10)、「微笑んで」(12)、「ブラインド・デート」(13)、「他人の家」(16)、「デデの愛」(17)、「ヒブラ村」(17)、「告白」(17)、「陽の当たる町」(17)、「あぶない母さん」(17)を上映する。
中・短編は、再開発で失われたトビリシ中心にあった多民族コミュニティを描き出す「メイダン 世界のへそ」(2004)、民族舞踏を題材にした「ダンサー」(14)、スバネティ地方で行われた野外上映の様子を映す記録映画「映像」(10)、ジョージアフィルムで働く老職員3人の姿を通じて、撮影所への愛を浮き彫りにした「西暦2015年」(15)が披露される。
「ジョージア(グルジア)映画祭」は、10月13~26日に東京・神保町の岩波ホールで開催。上映スケジュールなどの詳細は、岩波ホールの公式HP(https://www.iwanami-hall.com/)で確認できる。
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