トランプ大統領、“ハリウッドの殿堂”から追放!?
2018年8月8日 15:00
[映画.com ニュース] 米ウエスト・ハリウッド市議会は8月6日(現地時間)、ハリウッド大通りにある通称「ウォーク・オブ・フェーム」からドナルド・トランプ米大統領の星を永久に除去するよう求める決議を全会一致で採択した。Deadlineほか複数の米メディアが一斉に報じている。
米CNNの取材に応じたウエスト・ハリウッドのジョン・デュラン市長は、「トランプ氏が共和党である、または保守派であるという理由からではない」としたうえで、「ハリウッドの殿堂入りを果たすことは大変な名誉。移民やイスラム教徒、障害者や女性といったマイノリティを軽んじ、攻撃するような人物は、その名誉を受けるに値しない」と決議に至った経緯を述べた。ただし、「ウォーク・オブ・フェーム」は地理的にロサンゼルス市の管轄であり、誰に星を授与するかを決めるのはハリウッド商工会議所であるため、最終判断は両団体に委ねられる。
トランプ氏は2007年、「ミス・ユニバース世界大会」やリアリティ番組「アプレンティス セレブたちのビジネス・バトル」など数々の人気番組でプロデューサーを手がけた功績が認められ、ハリウッドの殿堂入りを果たした。だが大統領選に出馬後は、16年7月にストリート・アーティストの「プラスティック・ジーザス」が、不法移民対策としてメキシコ国境に壁を建設する計画への抗議を込めて星の周りに壁を作ったほか、同10月には一般男性が金づちで星を叩き割るなど、反トランプ派による破壊行為が相次ぎ、つい先日にもつるはしを持った一般男性により粉々に破壊されたばかりだった。
ハリウッド商工会議所のリーロン・グブラー会長は、ウエスト・ハリウッド市議会による決議について理事会で協議する意向を述べたものの、「ウォーク・オブ・フェーム」は同市議会の管轄外であり、「トランプ大統領のものに限らず、どの星も除去するつもりはない」と断言。一方で、「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルは、このニュースを受け自身のTwitterで、「真に与えられてしかるべき人物の星と入れ替えるというのはどうかな? 例えばキャリー・フィッシャーとか」とさりげなく“ハリウッドの殿堂”からのトランプ追放を呼びかけている。