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85歳・三浦雄一郎、世界6位の高峰断念も意欲衰え知らず「死の恐怖はない」

2018年7月11日 07:00

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三浦雄一郎と大場美和
三浦雄一郎と大場美和

[映画.com ニュース] プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎とプロクライマーの大場美和が7月10日、豪州のドキュメンタリー映画「クレイジー・フォー・マウンテン」のトークショーを都内で行った。

エベレストやモンブランなど世界の名峰を、登山シーンやマウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、ウイングスーツでの滑空などで巡る映像美の世界。エベレストの最高齢登頂、7大陸の最高峰のスキー滑降など前人未踏の記録を持つ85歳の三浦は「山の魅力が素晴らしく、ふんだんに心躍る形で出ている。大きなスクリーンで見るべき」とお墨付きを与えた。

さらに、「僕らが高校時代にはナイロンのロープなんてなかった」と、道具や技術の進歩に感嘆。それでも、「皆命懸けで、ひょっとしたらという場面もあるが、僕も同じような目に何度も遭っている。でも、好きこのんでやっているから死の恐怖はなかった。けんらん豪華な世界に行けるのだから、生きていたらもうけもんくらいの気持ち」と持論を展開した。

そして、「富士山は8月でも、想定外の厳しい条件がある。ゆっくりゆっくり、体力の余裕を持ちながら登るように」と、夏の登山シーズンに向けアドバイス。その上で、自身は来年1月にアンデス山脈のアコンカグア(標高6960メートル)の登頂を目指すと明言し、「今年の9月にチベットのチョ・オユー(8201メートル、世界6位)を狙っていたけれど、中国の登山会から75歳までじゃなきゃダメって言われたんだよ。これからトレーニングします」と意気軒高だった。

一方の大場は、ボルダリングでアジアユース選手権の優勝経験があり、昨年はサッカーJ2・横浜FCの三浦知良と共演した「リポビタンD」のCMでも注目された20歳のアスリート。現在は自然岩に挑んでおり、「小さい頃から、山や岩を登る人にあこがれがあった。冒険は男の子のイメージだけれど、今は同じ岩を登っている人たちと興奮を共有できています」と話した。

クレイジー・フォー・マウンテン」は、7月21日から東京・新宿武蔵野館ほかで全国順次公開される。

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