M・キートンが明かす「アメリカン・アサシン」と「スパイダーマン」のトレーニングの違い
2018年6月30日 10:00
[映画.com ニュース] 「メイズ・ランナー」シリーズのディラン・オブライエンが型破りなCIAエージェントを演じるスパイアクション「アメリカン・アサシン」(公開中)から、新たなインタビュー映像が公開された。主人公ミッチを鍛え上げる鬼教官を演じたマイケル・キートンが、自身が悪役として出演した「スパイダーマン ホームカミング」との違いを語る内容となっている。
キートンは、「全く異質の作品だ。本作は特殊効果が少なく現実的で生々しい作品だ。生身の人間がぶつかり合い、CGIを駆使したマーベル作品とは違う世界だ。アメコミ作品の特殊効果技術には目を見張るし、とても興味深いと思う。だが、本作とは全く別物だ」と、「アメリカン・アサシン」がリアルなアクションを追求した作品であることを強調。撮影に挑む上で行われた事前の訓練についても、「全く異なるトレーニングだったね。かなりの量だったが常識の範囲内だった。特殊な動きを覚えるよりも肝心な点は、アクションに現実感を持たせることだった。“やられる前にやっつけろ”だ」と続けている。
劇中では、無差別テロで恋人を亡くしたミッチの個人的な思いを否定し、CIAという組織の一員としての心構えと殺人スキルを教え込む、すごみのあるキャラクターを熱演しているが、「そう感じたならよかった。俳優業もひとつの仕事にすぎない、物語の現実性を観客に伝える仕事さ。本作は娯楽性を兼ねたアクション大作だ」と笑顔を見せる。役作りのためにCIAの関係者に会ったことにも触れ、「秘密工作人と呼ばれるような人たちは、世界中で活動している。死ぬまで正体を明かさない人もいる。スパイの世界は謎めいていて奥が深い。特殊な世界を理解できなければ、今回の役を演じることはできなかった」と語っている。
そして、「ありがちなスパイ映画より知的な作品だね、賢い作品なんだ。本作が扱っている題材は極めてシリアスなものだ。だが、同時にアクションの要素もある。監督は絶妙なバランスを作り上げ、知性を感じられる作品に仕上がった」と評している。
「アメリカン・アサシン」は、全世界累計売り上げ約2500万部を誇るビンス・フリン氏のベストセラー小説「ミッチ・ラップ」シリーズの映画化。恋人をテロで失った青年ミッチが、CIAの対テロ極秘チームにスカウトされ、謎のテロリスト(テイラー・キッチュ)が仕掛ける核兵器テロの脅威に挑むさまを描く。
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