アヌシーアニメ映画祭ダブル受賞作「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」8月公開
2018年5月12日 06:00

[映画.com ニュース]仏アヌシー国際アニメーション映画祭審査員賞と最優秀作品賞をダブル受賞した長編アニメーション「La Jeune fille sans mains(原題)」が「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」の邦題で8月公開する。
新鋭セバスチャン・ローデンバック監督が、「グリム童話」に初版から収録されている民話「手なしむすめ」を、現代的な視点で新たによみがえらせた物語。悪魔の企みで両腕を奪われたヒロインが、数奇な運命に翻弄されながらも、旅の中で豊かな自然に助けられ、自分だけの幸せを見出していく様を描く。
故・高畑勲監督の実験精神を敬愛しているというローデンバック監督は、動きの美しさを際立たせるために開発した作画技法「クリプトキノグラフィー」を用い、長編でありながら全ての作画をたったひとりで手がけた。まるで線そのものが命を持ち、呼吸するかのような美しい映像が繰り広げられる。
「水墨画のように省略が行き届いたアートスタイルにたじろぐな。童話という言葉に心の窓を曇らせるな。 ここにあるのは映画だ。重厚で凄まじい一本の映画だ」(片渕須直監督)、「言葉を失った。その完璧さと美しさに、ため息」(トム・ムーア監督)、「おとぎ話に血を通わせ、現代を生きる我々に訴えかける、切断と接続の物語。駒の間での線の欠落と補填、削ぎ落とした要素で成立させた画面は、見ることへの興味を沸き立たせる。アニメーション描画における省略の可能性の追求という点でとても共感している(山村浩二監督)と現代を代表するアニメーション監督たちから絶賛されている。
貧しい生活に疲れた父は悪魔に騙され、黄金の代わりに最愛の娘を差し出す契約を交わしてしまう。辛くも生き延びたものの、父に両腕を切り落とされた娘は、家を出て放浪する。不思議な精霊の力にも守られた娘は、幸運にも助けられ、やがて、一国の王子から求愛を受けることになる。しかし、悪魔は、用意周到にふたりの仲を引き裂く。娘は生後間もない子どもを連れ、王宮を後にする。
「大人のためのグリム童話 手をなくした少女」は8月、ユーロスペース他全国順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
【大好きなやつでした】不覚にも“秒”で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

すごすぎて言葉にならない映画
【社会現象「パラサイト 半地下の家族」の次はこれ】“超痛快逆襲エンタメ”でアドレナリン全開
提供:ワーナー・ブラザース映画

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

聞かせてくれ、「ガンニバル」の感想を――
【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)