「娼年」女優陣、松坂桃李との濡れ場の舞台裏を告白!

2018年5月1日 15:30


(左から)三浦大輔監督、佐々木心音、 荻野友里、大谷麻衣
(左から)三浦大輔監督、佐々木心音、 荻野友里、大谷麻衣

[映画.com ニュース] 第126回直木賞候補となった石田衣良氏の小説を、松坂桃李主演、三浦大輔監督で映画化した「娼年」(公開中)のトークイベントが4月28日に東京・渋谷シネパレスで開催され、三浦監督、出演者の荻野友里佐々木心音大谷麻衣が参加した。

無気力な毎日を送っていた大学生・森中領(松坂)が、会員制ボーイズクラブのオーナー、御堂静香(真飛聖)に見いだされ、“娼夫リョウ”として女性たちの欲望と向き合っていくさまを描く。荻野、佐々木、大谷はそれぞれ、リョウの“客”を演じている。

激しい濡れ場が話題を呼んでいる本作だが、三浦監督は、「最初の咲良(冨手麻妙)とのシーンは、カットをしっかり決めて1つひとつの行為を丁寧に撮り、ヒロミ(大谷)とのシーンは表情を追ってリョウの心情の変化を描き、泉川夫妻(西岡徳馬・佐々木)ではあまりカットを割らずに一連の動作で見せて、主婦(荻野)との場面は、行為自体に重きを置くというよりは彼女の感情に寄り添うようにしました。やみくもに撮っているわけではないです(笑)」と意図を解説。

実際に挑んだ女優陣は、「今回は、夫婦として西岡さんを愛しているからこその激しさ、見られている羞恥心を感じていたと思います」(佐々木)、「役者としてこの瞬間は今しかないので、いい作品に出合えて何か持って帰らないのはもったいないと、『楽しいー!』と思ってやっていました」(大谷)と回想。

それぞれのシーンの舞台裏を、「(私の濡れ場が)1番激しいですよね。西岡徳馬さんが“格闘技のような”とおっしゃったように大変と言えば大変でしたが、それよりもはたから見ていて西岡さんと桃李くんの最後のところですね(笑)。なかなか狙った通りにいかず、10回くらいやっていたかな」(佐々木)、「色々と隠さなくてはいけない大変さですね。体を回転させるのに、『逆だと見えてしまうので、こちらから』と言われていたのに間違えてしまい、『段取りを守らないな……』と三浦監督に怒られました」(大谷)と苦労を明かした。

三浦監督は、「(濡れ場の)段取りは僕がつけて、そこに気持ちを入れていくのですが、松坂くんが本当の感情でぶつかっていくので、すごく導いてくれたと思います。女優さんたちは委ねればよかったのかなと。本気で来てくれるのでそれに乗ってできたんだなと。濡れ場は女性もですが、男性も大変だったと思います」と松坂の貢献度を絶賛。荻野は、「(松坂は)人見知りの私に合わせてくれて、ワーッと話すのではなく一緒にいてくれるという感じで接してくださったのが印象的でした」、大谷は、「私の控え室が撮影場所から遠いことを知った松坂さんが、(より近いところにある)自分の控え室で休憩したらと言ってくれました。実年齢は1歳差ですが、松坂さんはお兄さん、いや、お父さんのような寛大さがある方でした」と語った。

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