イタリアの名匠ビットリオ・タビアーニ監督が88歳で死去
2018年4月16日 13:00

[映画.com ニュース] 世界3大映画祭に数えられるカンヌ国際映画祭とベルリン映画祭で、それぞれ最高賞を受賞したイタリアの名匠タビアーニ兄弟の兄ビットリオ・タビアーニ監督が4月15日(現地時間)、イタリア・ローマで死去した。88歳だった。
1929年にトスカーナのサンミニアートに生まれ、ピサで育ったビットリオ監督は、弟のパオロ監督とともに、60年以上にわたり共同で映画製作を続けた。ドキュメンタリー映画から劇映画へ転向後も、リアリティを追求した社会派作品を数多く発表。「父 パードレ・パドローネ」(77)がカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞し、「サン★ロレンツォの夜」(82)で同映画祭の審査員特別グランプリに輝いている。「塀の中のジュリアス・シーザー」(12)ではベルリン国際映画祭の金獅子賞を受賞。また86年には、ベネチア国際映画祭で金獅子賞生涯功労賞が贈られた。
米バラエティによれば、ビットリオ監督はながらく病をわずらっていたと、娘のジョバンナが伊メディアに語ったという。17年の「レインボウ」(17)が最後の監督・脚本作品となったが、イタリアのコリエーレ・デラ・セラ紙によれば、実質的には弟パオロ監督が単独でメガホンをとっていたようだ。
イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領は、「イタリア映画と文化は紛うことのない愛すべき主唱者を失い、深く追悼の意を示す」と声明を発表。遺作となった「レインボウ」の世界初披露の場となったローマ映画祭では、「イタリアシネマの父のひとり」と公式Twitterに追悼メッセージを投稿した。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ