水川あさみ、濃密な官能シーンに挑む!村山由佳「ダブル・ファンタジー」ドラマ化に主演
2018年2月22日 06:00
[映画.com ニュース]直木賞作家・村山由佳氏の小説「ダブル・ファンタジー」がWOWOWで連続ドラマ化されることになり、水川あさみが主演することがわかった。今年で35歳を迎える水川が濃密な官能シーンにひるむことなく身を投じ、欲望に正直に生きる女性を大胆かつ繊細に演じる。
女性の性欲を赤裸々に描き、第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をトリプル受賞した同名小説が原作。35歳の人気脚本家・高遠奈津(水川)は、家事を支えてくれる夫・省吾と郊外の一軒家で暮らしている。一方で、夫が仕事に関与することや、実母・紀代子から不妊治療を勧められることに嫌気がさし、親友である雑誌編集者・岡島杏子に、度々愚痴をこぼしていた。
そんななか舞台演出家・志澤一狼太から新作公演に招待され、それを機に一夜をともにする。本能に突き動かされるままに家を出た奈津だったが、志澤からは思わぬ仕打ちを受け、孤独感に苛まれていると大学時代の元恋人である新聞記者・岩井良介と再会。さらには新進俳優・大林一也からも言い寄られ、次第に奈津は欲望の渦に落ちていく。
さまざまな男性と絡み合う奈津役に体当たりで挑む水川は、オファー時を「まず女というものがもろに表立った作品、いままで縁のなかったような役柄が私のところに来たことに、まず驚きました」と振り返る。そして「欲望に正直に生きるということは、自分の自由をつかみ取るということ、それは孤独ということ」と見解を述べ、「私なりにいまの精一杯でさらけ出し、奈津を演じることはチャレンジでした。良い意味での不快感を味わっていただけるとうれしいです」と真摯なコメントを寄せた。
奈津を取り巻く男性陣にも、豪華キャストが結集。村上弘明がカリスマ演出家・志澤役、田中圭が新聞記者・岩井役、眞島秀和が夫・省吾役、柳俊太郎が野心に燃える役者・大林役を務める。さらに女優陣にも実力派が名を連ね、多岐川裕美が母・紀代子役、篠原ゆき子が編集者・杏子役を演じる。
監督は、「泣き虫ピエロの結婚式」などで知られる御法川修。「不倫報道が相次ぎ、ヒステリックなバッシングが激しさを増す昨今、『正しく生きること』に縛られた社会の圧迫を息苦しく感じている人は少なくないはずです」としたうえで、「本作のヒロインが既婚者でありながら、次々と男を乗り換えていく姿は不謹慎なものに映るでしょう。でも、ぬるま湯のごとき思惑や秩序から解放され、本能的な欲求に突き動かされる姿は、とても人間的で生命力に満ちています」と明かしている。
「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」は、今夏からWOWOWで毎週土曜午後10時放送。全5話で、第1話は無料放送される。
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