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ウルリッヒ・ザイドルのドキュメンタリーが日本初公開 鬼才が語る「サファリ」誕生秘話

2018年1月16日 15:00

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「サファリ」の一場面
「サファリ」の一場面
(C)Wien 2016 Ulrich Seidl Film Produktion ARTE G.E.I.E. Danish Documentary WDR

[映画.com ニュース]セックス観光、過剰な信仰心、ロリコンなどスキャンダラスな題材を扱った「パラダイス」3部作で知られるオーストリアの鬼才ウルリッヒ・ザイドル監督の4年ぶりの新作「サファリ」が、1月27日に公開される。これまで劇映画でカンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭に選出されているザイドルのドキュメンタリー作品が日本で公開されるのは今作は初。26歳でドキュメンタリー作家としてキャリアをスタートした鬼才が今作についてコメントした。

ザイドルがドキュメンタリー製作に戻ったのは、人の目が届かない地下室であらゆるフェティズムを楽しむ数組のオーストリア人を追った前作「In The Basement」(2015)からで、登場するカップルがアフリカの動物のツノや毛皮を集めるハンターだったことから、「サファリ」の企画が誕生した。「私は以前より、ハンティングとハンターたちを題材にした映画を作りたいと思っていました。それと同時に、人々の観光についての映画も作りたかったのです。『IN THE BASEMENT』の老夫婦との出会いにより、彼らの“殺戮の観光”を追うことで、二つの題材が一つになると思った」と語る。

ウルリッヒ・ザイドル
ウルリッヒ・ザイドル

そして、「幸福について語るべきことは多くない。幸福を追う物語こそが語られるべきなのだ。その過程での失敗も含めて。私は自分の欠点に耐え、何かを探し求め続けざるを得ない、そんな人々を追っている」と、テーマや被写体選びについても言及した。

1月27日から、シアター・イメージフォーラム、2月3日よりシネ・リーブル梅田ほか全国公開。1月20日には、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで森直人氏、丸山雄生氏による対談トークイベント“見る、撮る、撃つ:アフリカとハンティングの映画史とウルリヒ・ザイドルの魅力”が開催される。

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