宗教団体で育った3人が20年後カリスマに再会 木村文洋監督「息衝く」予告編完成
2018年1月14日 07:00
原発問題やオウム真理教をテーマした作品で知られる木村監督の新作は、ある政権与党の政治団体でもある大新興宗教団体で育った2人の男と1人の女を巡る、3.11以後の日本を描いた物語。
団体の中で生きる則夫と大和、団体を離れ、シングルマザーとなった慈の3人が、失踪した父親的存在でもあるカリスマの森山に再び会いに行く。予告編では、これまで目を背けていた何かを取り戻そうとする3人が、現代社会で、政治活動に飛び込んだり、かつて持っていた宗教心に揺れる姿、そして、彼らの家族との関わりなどが映し出されている。
宗教学者の島田裕巳氏は、「親と子と信仰。これは、三位一体の関係にある。そんな関係が成立してしまうのも、その背景には貧しさがあり、社会の矛盾があるからである。社会は冷酷で、その矛盾を弱者に押し付けてくる。弱者は居場所を失って、新宗教に逃げ場を求める。その組織は果たして、そうした矛盾から人を救い出してくれるのだろうか。それは、映画が提起する重要な課題だ」、小説家の木村友祐氏は「『息衝く』を観ながら、おれはこんな小説が書きたかったんだと全身がざわつき、高ぶり、軽い嫉妬をおぼえていた。息ができない現代日本の空気感を生々しくとらえながら、それでも“まっとうさ”を希求する本作の純真なたたずまいに、胸打たれずにはいられない」とコメントを寄せている。
「息衝く(いきづく)」は、ポレポレ東中野で2018年2月24日公開。
(C)teamJUDAS2017
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