大阪・釜ヶ崎が舞台、落語ベースの人情喜劇「月夜釜合戦」が関西で公開 16ミリで上映
2017年12月12日 18:00

[映画.com ニュース]日雇い労働者の街として知られる、大阪・釜ヶ崎を舞台にした映画「月夜釜合戦」が、12月23日のシネ・ヌーヴォ(大阪)での上映を皮切りに、関西地区で劇場公開する。古典落語「釜泥」をベースに、再開発の波が押し寄せる釜ヶ崎で繰り広げられる騒動を描いた人情喜劇で、16ミリフィルムで上映される。
2009年山形国際ドキュメンタリー映画祭出品作「長居青春酔夢歌」の佐藤零郎監督がメガホンをとり、川瀬陽太、渋川清彦ら演技派俳優陣のほか、足立正生監督も俳優として出演している。監視カメラの設置や野宿者排除の取り組みなど、再開発の波が迫り、労働者たちは生活の場を失いつつある。そんな状況に、映画と社会変革をテーマに掲げる佐藤監督が喜劇で対抗する意欲作。
釜ヶ崎を牛耳るヤクザ・釜足組の「盃のお釜」が盗まれた。見つけ出すために釜足組が寄せ屋でお釜を買い占めたため、釜の値段は高騰。私娼窟の用心棒・大洞は釜が高値で売れることを知り、街中の釜を盗み出す。やがて騒動は炊き出しの「大釜」を巡って活動家グループとの抗争にまで発展し、巻き込まれた大洞は月夜の大釜争奪戦に加わる羽目になってしまう……。釜ヶ崎の街並みを背景に、泥棒、孤児、娼婦、活動家、ヤクザ、不動産ブローカーら、ワケありの登場人物たちによるコミカルな人情物語を、味わい深い16ミリフィルムで映し出す。
「月夜釜合戦」は、シネ・ヌーヴォで12月23日公開。そのほか、神戸元町映画館で2018年1月6日~、京都みなみ会館で2月3日~、神戸映画資料館で3月~上映。東京での公開も予定されている。
(C)映画「月夜釜合戦」製作委員会
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