世界No.2の映画館チェーン誕生へ 英シネワールドが米リーガルを買収
2017年12月8日 16:00

[映画.com ニュース] イギリスの映画興行企業シネワールド・グループが、米リーガル・エンタテインメント・グループを買収する。買収額は27億ポンド(約4060億円)。
米ハリウッド・レポーターによれば、ヨーロッパで2番目の規模を誇るシネワールドはイギリスを中心にヨーロッパに232館2217スクリーンを有し、米国シェア2番手のリーガルは全米各地やスペインなどに561館7315スクリーンを擁する。今回の合併で、欧米10カ国に9542スクリーンを抱える映画館チェーンが誕生。中国・大連万達グループ傘下で、欧米で1万スクリーン以上を展開するAMCエンタテインメント・グループに次ぎ、世界No.2の映画館チェーンとなる。
シネワールドとリーガルは、合併交渉が報じられてから1週間後の12月5日(現地時間)に合意を発表。リーガルが他社からのオファーを検討できる期間が1月22日までもうけられた。英インディペンデント紙によれば、2018年2月に行われるシネワールド株主総会での株主の承認が得られれば、翌19年に合併手続きが完了する見込みだ。
リーガルは、近年の観客動員数の減少から売却先を探していたと報じられている。今回の買収劇の背景には、動画配信サービスの台頭により映画館から客足が遠のいていることが影響しているようだ。
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