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国を超えた絆…光州事件を題材にした「タクシー運転手」18年4月公開

2017年11月10日 12:00

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「タクシー運転手 約束は海を越えて」ティザービジュアル
「タクシー運転手 約束は海を越えて」ティザービジュアル
(C)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.

[映画.com ニュース]1980年に韓国で起こった民主化運動「光州事件」を題材にした「タクシー運転手 約束は海を越えて」が、2018年4月21日に公開されることが決定。あわせて、物語の基軸となるタクシー運転手を演じたソン・ガンホ、ドイツ人記者に扮したトーマス・クレッチマンらを収めたティザービジュアルと、予告編がお披露目された。

光州事件は、1980年5月18日、軍事独裁政権の復活を警戒した市民らが光州市内で10日間にわたり民主化を訴える大規模なデモなどを行い、空挺部隊が市民への発砲や暴行を行った事件。「5.18記念財団」に認定された死者は154人、行方不明者は70人、負傷者は1628人に上る。当時は報道規制が敷かれていたため、事件の真相は長く明らかにならなかったが、実情を世界に伝えるためドイツ人記者の故ウィルゲン・ヒンツペーター氏が、タクシー運転手の故キム・サボク氏と光州に乗り込んだ。

映画では、実在した2人をモデルに登場人物を描き、当時の様子をコミカルかつシリアスに再現する。光州を目指すドイツ人記者ピーター(クレッチマン)を乗せたソウルのタクシー運転手マンソプ(ガンホ)は、高額なタクシー代を受け取りたい一心で、検問を切り抜けて光州に入る。ひとりで留守番させている11歳の娘が気になるマンソプは「ソウルに戻ろう」と提案するが、ピーターは大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、撮影を始める。

このほど公開された予告編は、大金を支払うという客に大喜びするマンソプの姿からスタート。マンソプはピーターと光州市に入るが、ものものしい雰囲気に不安を募らせる。市内で暴動に巻き込まれ逃げ惑うマンソプだが、最後には「お客さんを連れて帰らないと」と涙を流す姿が映し出され、2人に芽生えた絆と使命感を感じさせる仕上がりとなっている。

「タクシー運転手 約束は海を越えて」は、18年4月21日から東京・シネマート新宿ほか全国で公開。

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