全編トルコ語で製作された初のイラン映画 「言葉は文化を象徴する」と監督がこだわり語る
2017年10月29日 18:07

[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されたイラン映画「ザ・ホーム 父が死んだ」が10月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、来日したアスガー・ユセフィネジャド監督と女優のモハデセ・ヘイラトが会見した。
父逝去の報せを受け、娘が嘆きながら数年ぶりの実家に向かう。父を介護していた従弟と口論し、そして近親者が続々と集うなか、遺体の扱いを巡って事態は迷走。夫婦や家族のトラブルを暴き出す会話の応酬と衝撃のラストが待ち受けるサスペンスフルな物語。
「真実と現実の違いを描きたかった。真実の裏には何があるのか考えるような作品で、最後まで見終わった観客は、もう一度最初から見たいと思うはず」と作品のテーマを語るユセフィネジャド監督。
物語の舞台はアゼルバイシャンとトルコに隣接し、トルコ語を話すイラン北西部が舞台。ユセフィネジャド監督自身はアゼルバイシャンで生まれ、トルコ語で育ったという。「言葉は文化を象徴するものなので、自分の初の映画作品にはその地域の言葉を使いたかった。キャストもスタッフも皆トルコ語を話します。調べてみたところ、全編トルコ語で取られたイラン映画はないので、最終的にトルコ語で撮ってよかったと思う」と述懐する。
ヘイラトは「舞台女優なので、カメラの前で演技をするのに緊張した。普段はペルシャ語を話すので、トルコ語のセリフに苦労しましたが、3カ月のリハーサルがあったので、楽に演じられました」と振り返った。
第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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