米アップル、セクハラ騒動のワインスタイン制作ドラマを中止に
2017年10月11日 09:00

[映画.com ニュース] ハリウッドの大物映画プロデューサーであるハーベイ・ワインスタインのセクハラ報道を受け、彼が率いるワインスタイン・カンパニーが制作する新ドラマを、米アップルがボツにした。Deadlineが報じている。
ワインスタインは、ミラマックスとワインスタイン・カンパニーのトップとして数々の映画作品を世に放ち、「恋に落ちたシェークスピア」ではアカデミー賞を受賞した有名プロデューサーだ。しかし、ニューヨーク・タイムズ紙が過去数10年にわたるセクハラ行為を暴露する記事を掲載したことをきっかけに、弟のボブとともに経営するワインスタイン・カンパニーに対する風当たりが悪化、同社を解雇されることとなった。
すでに制作中の作品に関しては、ワインスタインの名前をクレジットから外すなどの措置が取られているが、オリジナル番組の拡充を進めているアップルが数カ月前に獲得したエルビス・プレスリーの伝記ドラマに関しては企画の初期段階にあったため、アップルは制作中止を決定したという。ちなみに同企画は、プレスリーの生涯を8~10話で描く企画だった。
なお、ワインスタイン・カンパニーのテレビ部門、ワインスタイン・テレビジョンはリアリティ番組の「プロジェクト・ランウェイ」をはじめ、「Six」、「Scream」を制作。さらに、テイラー・キッチュ主演「Waco(原題)」、ケビン・コスナー主演「Yellowstone(原題)」、ロバート・デ・ニーロ&ジュリアン・ムーア共演のデビッド・O・ラッセル監督のタイトル未定作品、「MAD MEN」のマシュー・ワイナー企画の新ドラマ「The Romanoffs」などを制作中である。
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