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「第九」をバレエで表現したコンサートに迫る「ダンシング・ベートーヴェン」予告完成

2017年10月1日 07:00

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天才振付家モーリス・ベジャールによる “踊るコンサート”
天才振付家モーリス・ベジャールによる “踊るコンサート”
(C)Fondation Maurice Bejart, 2015 (C)Fondation Bejart Ballet Lausanne, 2015

[映画.com ニュース] 2007年に死去した天才振付家モーリス・ベジャールが振り付けを手がけたバレエ公演「第九交響曲」の舞台裏に迫るドキュメンタリー「ダンシング・ベートーヴェン」の日本版予告編が、このほど公開された。ベジャールの軌跡を追った映画「ベジャール、そしてバレエはつづく」のアランチャ・アギーレが監督を務めた。

ルートビヒ・バン・ベートーベンの「第九」をダンスで表現したバレエ公演「第九交響曲」は、1964年にブリュッセルのシルク・ロワイヤルで初演され、振り付けを担当したベジャール自ら「踊るコンサート」と表した総合芸術ステージ。20世紀バレエ史上に残る傑作と謳われながら、約80人のダンサー、オーケストラ、合唱団など、総勢350人に及ぶアーティストが結集した大規模なスケールゆえに、ベジャールの死後、再演は不可能と言われていた。

そんななか、2014年に東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団、世界的指揮者ズービン・メータ率いるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の競演という一大プロジェクトとして、「第九交響曲」は復活を遂げた。その東京公演を追った本作は、幾度も行われたリハーサルに密着。“21世紀バレエ史上最高傑作”と評されたステージの裏側にある、人間ドラマを浮き彫りにしていく。

予告編は、ベジャールの後継者であるジル・ロマン芸術監督のもと、ベジャール・バレエ団に所属するダンサー・大貫真幹らが過酷な練習に励む様子を映し出す。さまざまなバックボーンを持つダンサーたちは、メインダンサーの妊娠などのアクシデントを乗り越えながら、伝説のステージの復活に挑む。また、ロマン芸術監督は「“ひとつになれ、人類よ!”それが『第九』のメッセージだ」と、ステージにかける思いを明かしている。

ダンシング・ベートーヴェン」は、12月23日から全国公開。

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