「カッコーの巣の上で」の前日譚、ライアン・マーフィがテレビドラマ化
2017年9月14日 14:00
[映画.com ニュース] 米アカデミー賞で作品賞をはじめ主要5部門を受賞した名作「カッコーの巣の上で」(1975)の前日譚が、テレビドラマとして描かれることになった。ハリウッド・レポーター紙が報じている。
「カッコーの巣の上で」は、ケン・キージーのベストセラー小説を名匠ミロス・フォアマンが映画化した作品。刑務所から逃れるために精神異常を装った主人公マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が、徹底的な管理体制を敷く精神病院のなかで、他の患者たちに生きる勇気を与えていく物語だ。
「Glee」「アメリカン・ホラー・ストーリー」「フュード/確執」などヒットドラマを連発しているライアン・マーフィはこのほど、「カッコーの巣の上で」の前日譚を描く「ラチェッド(原題)」を企画。「カッコーの巣の上で」では絶対的な権力を握る婦長として登場したラチェッドを主人公に、普通の看護士からモンスター化していく過程が描かれるという。
映画版でアン・フレッチャーが演じたラチェッドを、ドラマ版では「アメリカン・ホラー・ストーリー」など、マーフィー作品常連のサラ・ポールソンが演じることになる。また、映画版でプロデューサーを務めたマイケル・ダグラスは、マーフィーとともに製作総指揮に名を連ねることになるという。
マーフィーが大型契約を結ぶFOX 21 Television Studiosが制作する同作をめぐっては、アップルやHuluなどが争奪戦を繰り広げ、Netflixが獲得。2シーズン分となる計18話を一気に発注した。2018年の中ごろに撮影開始となり、マーフィーが第1話の演出を手がけることになる。