「007」争奪戦にアップル、アマゾンが参戦
2017年9月12日 07:00
[映画.com ニュース] 「007」の配給権獲得に米アップルとアマゾンが名乗りをあげていると、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
「007 スペクター」(2015)を最後に、ソニー・ピクチャーズが保有していた配給権が切れて以来、ソニーをはじめワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズ、20世紀フォックスといった主要スタジオが獲得に名乗りをあげていた。特に、ワーナーとソニーが激しい競争を繰り広げていたが、アップルとアマゾンが名乗りをあげたことで、単なる配給権の獲得ではなくなりつつある。
アップルは、今年6月にソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの共同社長を長年勤めたザック・バン・アムバーグとジェイミー・エルリヒを引き抜き、オリジナル番組制作のトップに据えたばかり。この2人が同作の獲得を狙っていることから、アップルはテレビドラマ化を目指しているようだ。
「007」フランチャイズの市場価値は、20億ドルから50億ドル相当と言われている。ここまで獲得競争が激しくなるのは、同シリーズがルーカスフィルム、ピクサー、マーベルと並ぶ最後のメジャーコンテンツとして見られているためで、権利元のMGMとEONがどのような決断を下すかに注目が集まる。