高良健吾、地元・熊本地震の経験踏まえ「知っておく備え」の重要さを力説
2017年9月10日 13:30

[映画.com ニュース] 俳優の高良健吾が9月10日、東京・有明のそなエリア東京で行われた防災イベント「みんなの防災+ソナエ」の記者発表に出席した。
イスに座って地震の震度を体感したり、災害時のドローン操縦体験などができるイベントで、9月3日~12月10日の間に全国14会場で開催。この日の会見が行われた同施設内のオペレーションルームは、映画「シン・ゴジラ」で政府の対策本部として撮影に使用された場所で、出演した高良は「ちょうど長谷川博己さんと入ってきて、ここからハケていきました。いろいろな場所でロケをしましたが、その中でも特に印象に残っていますね」と懐かしそうに語った。
昨年4月に地元の熊本で大地震が起き、自身もボランティアとして何度も現地入り。校庭に「のみ水ください」というメッセージを書いた熊本市内の中学校は母校でもあり、「市内でも大人が1日500ミリのペットボトル1本という状態だった。地元に残っている仲間や、こっちに出てきている友達と連絡を取り合い自分たちのつてでいくらでも運ぶことができた」と振り返った。
当時の様子については、「どの避難所でも、配る時に並ぶと必ずお年寄りや子どもたちを優先する。パワーをもらったのは、大変な状況なのにユーモアを忘れない人が必ずいて、周りをほぐしていく景色。大切なことだと思った」と明かした。
現在は、地震保険応援キャラクターとしても活動し「地震保険」のCMにも出演中。「いろいろな装備や使い方も学んでいますが、大切なのはイメージトレーニングだと思う。そういう状況に陥った時、どう行動するかをイメージしておけば、一瞬落ち着けるし最初の一歩が速くなる。熊本でも100何年前に大きな地震があったけれど、僕らは知らなかった。地球、自然が相手だから受け入れなきゃいけないところもあるし、知っておく備えは必要だと思う」と訴えていた。