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菅田将暉「あゝ、荒野」で壮絶な激闘も「構えずにミニオンだと思って見て」

2017年8月27日 21:40

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舞台挨拶に立った菅田将暉、 ヤン・イクチュン、木下あかりら
舞台挨拶に立った菅田将暉、 ヤン・イクチュン、木下あかりら

[映画.com ニュース] 俳優の菅田将暉と韓国のヤン・イクチュン主演で、寺山修司氏の唯一の長編小説を2部作で映画化した「あゝ、荒野」前篇の完成披露上映会が8月27日、東京・丸の内ピカデリー1で行われた。

ライバルとして壮絶な激闘を繰り広げるボクサー役の2人は、キャッチコピーの「孤独をブチ壊せ」の看板を、文字通りブチ壊して登場。だが菅田は、「撮影中は鍛えていたけれど、今日は一発で割れなかった。恥ずかしい」と照れた。

同じ階級という設定のため菅田は増量、ヤンは減量して両国で約半年間の肉体づくり。その過程は互いの映像を参考にしたそうで、ヤンは「レベルを合わせなければいけないので本当に緊張した。引けをとっているんじゃないかと思うこともあった」と照れ笑い。菅田も、「向こうがどれだけ頑張っているのかと思うとねえ。『息もできない』の怖い人が出てきたと思うと、俺も頑張らなきゃってなった」と振り返った。

菅田の恋人役に抜てきされた木下あかりは、大胆な濡れ場にも挑み「撮影の初日だったので、初めましてから3分くらいで……。でも、初日で良かった」とほおを赤らめる。菅田が、「裸だもんねえ。初日に見せているから、恥ずかしいものがなくなったよね」と引き取った。

そして、「孤独だったり、失ったものがある人は心が荒野のように荒れて、つながりや愛情を求めていく。そういう過去を埋めていく2人の物語で、未来をつくっていく映画だと思う」と解説。それでも、「構えずに見てほしい。ミニオンだと思って」と語り掛け、会場の笑いを誘った。

拍車をかけて悪ノリしたのが、2人が所属するジムのオーナー役のユースケ・サンタマリア。「僕は(前・後篇を)一気に見たけれど、すごい映画。普通は1時間半が限界なのに、途中で1回トイレに行っただけ。しかも小。それだけぜいたくで全く飽きない。僕が主演の『ワンダーウーマン』もよろしく」と“絶口調”だった。

舞台挨拶にはほかにモロ師岡今野杏南山田裕貴、でんでん、木村多江岸善幸監督が登壇した。

「あゝ、荒野」は前篇が10月7日、後篇が10月21日に連続公開される。

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